さて、本日夜まで一人なので、時間が全部自分のために使えます。ずっと続くと寂しいけど、たまにはね。
ああ、この解放感。
午前中、次に織る保多織りの機ごしらえ。粗筬に通す。
綾を4本ごとに取っている。なんで????意味わからん。
ここで天からの(亡くなってないけど)先生の声。もうお、**さん、あんたあ、いつになったらきちんとできるんね。よいよーー
何歳になっても叱ってくれる人のいる限り、成長できるはず。この失敗を次の糧にしたいものでありますって、こんなんばっか。しかし辻褄合わせもできるようになったので、多少成長したかな。綾の間違い、途中でどうにでもできる。130㎝と短い整経、織るところより、捨てるところが多いようで。やれやれ。
昼前、着物着ます。
本日は藍色の大島紬。
白い帯、三本出してみました。
結局、一番地味なのに。
帯締、帯揚げも出す。
着付けは二枚の鏡を斜めに向かい合わせて、背中をしっかり確認。
着物の背中の皴を両脇に寄せ、帯の歪みを直す。
小さい鏡は引き出しの中に置く。古い帯で硬くて締めにくかった。
すぐに脱いで服に着替えて美術館行くつもりだったけど、せっかくなので着たままでかけることにする。
電停八丁堀から白島線待たずに歩いて行く。ショーウィンドウに映る着姿、実母にそっくり。着物着たからと特に美人になるわけではない。それなりの人が着物着て、それなりのまま歩いている。
がしかし、本人は別人になっているようで、昭和30年代でも通用する姿で、密かに楽しい。まだまだ、歩けるうちは着物着てどんどんお出かけしましょう。
県立美術館。
全国6か所かを巡回中。
リヒテンシュタインはスイスとオーストリアの間の小さな国。
昔から美術品を集めるのが家の掟、その収集で有名になった侯爵家はのちに王家としてブルボン朝から認められ、国を建てる。
第二次大戦中は、ナチスドイツから美術品を守るのに苦心したそう。収集は今も続いています。
三階が会場。ロビーから隣の縮景園。大名庭園。桜の葉が色づいています。
会場は王家の歴史とコレクションの説明から始まり、肖像画、歴史画、宗教画、風景画、陶器など、分かりやすく展示されていました。
最後のコーナーは撮影自由。ここは静物画のみでした。
本物のようなみずみずしい油絵。
花と静物など。
花。
中国風の壺やサテン地のリボンの表現。
東洋の絵付け磁器には金で取っ手や蓋を付けて豪華にバージョンアップ。
大型の花瓶。
食器セット。
王家のお宝は豪華で、優美でした。しばしその世界に酔いしれて、帰宅。
会期は29日まで。お天気のいい日に思い切って出かけてよかったです。