以下は読売オンラインからの借用
漫画家・中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」の描写が過激だとして、松江市教委が、子どもが閲覧する際は教員の許可が必要な「閉架」にするよう全市立小中学校(49校)に要請していたことがわかった。
文部科学省は「こうした例は聞いたことがない」としている。
市教委によると、昨年度で39校が図書室に所蔵。作品には、旧日本軍が人の首をはねたり、女性に乱暴したりする場面があることから、市民から撤去を求める声が上がり、市教委が昨年12月、全校に要請した。
古川康徳・副教育長は「立派な作品だが、表現が教育上、不適切。平和学習に使う場合は教員が解説を加えるべきだ」としている。
出版社「汐文社」(東京都)の政門一芳社長は「一場面を取り上げて過激だとせず、本質を見てほしい。天国の中沢さんも悲しんでいるはず」と話している。
(2013年8月17日08時57分 読売新聞)
借用以上。
私の考え。
市民からって、市民にもいろいろ。誰だあ、こんな要求出したのは。
過激というけど、要するに、日本軍が人の首はねたり、女性に乱暴する場面を見て、子供が同じことをするかもしれんという懸念ではあるまい。それより過激な漫画ってたくさんありそうだし。
戦争ではどんな残酷なことも起こる。それを子供たちがしっかりと学習し、二度度戦争はしてはいけないという気持ちを持つだけではなく、毎日の生活の中でも、暴力はいけない、弱い者をいじめてはいけないと思う契機にするべきだと思う。
日本のことを悪く言われたら過激に反応する昨今の風潮がここまで及んでいるのかと、愕然とした。松江市民には見せるべきという意見はないのだろうか。あるはず。声に出してほしい。
一つの著作物の一部の部分を取り上げて禁書扱いするなんて、間違っている。表現の自由は最大限尊重されるべきと思う。
もし、閲覧に反対した市民が「日本軍は人の首もはねてないし強姦もしてない」と言うのであれば、太平洋戦争のどこの戦場でもそういうことが一切なかったという証明をするべき。出来るわけないよね。
政治的な立場、思想的な位置は人それぞれ。だからと言って気に食わない著作物を読めないようにするのは著者と読者の権利を侵しているのではないでしょうか。
一部の声に押されて、こんなことを決めてしまう松江市教育委員会、憲法の表現の自由の条項をもう一度読み直して、自分たちが人類が長い間に勝ち取ってきた権利を侵したことを自覚し、閲覧できるようにしてほしい。
それか全員辞任ですね。