里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

我が家の春の山菜⑨~ハチク

2021年06月18日 | 山菜

ハチクが穫れています。
もう春ではなく初夏ですが、筍なので春の山菜としました。
筍というと大概孟宗竹のタケノコを指しますが、どんな竹にもタケノコはあるわけです。
孟宗竹のタケノコは5月下旬には完全に終了します。
それと変わって出てくるのがハチク。


今年は5月末からポツポツと出てきました。例年並みでしょうか。
今はピークを過ぎたようです。
と言うより、当地、6月は極端に雨が少なく、出方が疎くなっています。
ハチクは淡竹。
昔は漢字の書き方を知らずにいました。葉竹や破竹かとも思ったりしていました。
この辺りでハチクと言えば、すでにタケノコのことです。淡竹の子(タケノコ)とは言いません。
ハチクは孟宗竹の筍とは姿が大きく異なります。太さはずっと細く、皮は少し赤みを帯び産毛が少なくつるっとしています。


ハチクを採る時は孟宗竹の筍のように土を掘る必要がありません。
鎌で根元から刈り取ります。


非常に簡単に採ることができます。


竹藪の中よりも周りの竹の生えていないところから出だします。ですから探すのも簡単です。
地下茎は浅く、かなり遠くまで伸びます。
このように竹藪とは離れた更地のような所にも出てきます。


ハチクもイノシシの被害はありますが、何故か孟宗竹の筍ほどにはやられません。
丈が伸びてくると硬くなってくるのは孟宗竹と同様です。
このくらいがギリギリのところ。


このように細いものは倒してしまいます


短くても食べるのに支障ありませんが、ボリュームがなく効率が悪いので30~40センチくらいが目安になります。
これだと少し早い感じ。


ただ伸びるのも早いので、数日採れないときは短くても採ってしまった方が無難。
根元が太いものほど良い筍なのは孟宗竹の筍と同様。


このように元が太いハチクが良い。


ハチクはえぐみがごく少なく、あく抜きせずとも食べられます
孟宗竹の筍は米ぬかなどを使って茹であく抜きをするのが普通ですが、ハチクはそのまま茹でるだけで十分。
扱いが楽で、汁物、煮物、炒め物何にでも合います。