里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜の一番手は「つぼみ菜」

2023年03月14日 | 畑:花菜類

我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」と言われます。
秋に種を播き春にトウを摘んで食べます。広い意味ではナバナ類で、みな類似の言葉です。
何れも10月19日の種播き。
一番手は例年どおり「つぼみ菜」です。


穫れ始めは昨年とほぼ同じとなりました。
早い年は3月上旬から穫れ出すので、それからみると1週間から10日程度の遅れです。
大寒前は暖冬傾向でしたからそのままなら3月上旬に穫れていたかもしれません。
やはりその後の酷寒が効いているようです。それでも3月に入り気温が上がり、順調にトウが伸び出しました。


3種の中では「つぼみ菜」が確実に早くからトウが伸びます。
我が家で「つぼみ菜」を作るようになったのもそのためです。


名前のとおり小さな蕾が見えています。


このように小さい蕾の頃が穫り頃です。
「つぼみ菜」は主枝だけでなくわき芽も一斉に伸び出すのが特徴。


すでにわき芽にも蕾が見えてきました。穫り始めて間もなく最盛になります。
「かき菜」と姿がよく似ていますが、茎葉は「かき菜」より柔らかい。
主枝を数芽残して切りました。


「つぼみ菜」は「かき菜」と違い蕾が多少大きくなっても大丈夫。やはり名前のとおりです。
こちらが「かき菜」。


「つぼみ菜」とよく似ています。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名。在来アブラナは全国各地に類似のものが見られます。
「かき菜」はもともと旺盛なのですが、今年はそれほどでもありません。
ネキリムシの被害で欠株もあるため見栄えがイマイチです。
まだトウは全く伸びていません。


「かき菜」は専ら蕾が出る前の新葉を食べます。穫れるのは3月末くらいになるでしょうか。
こちらが「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜です。葉物としても作られますが、我が家では茎立ち菜として作っています。
他に比べると弱く作りにくいものの大株に作るとトウが沢山出ます。
今年の種は少々雑駁だったと見え、姿が綺麗には揃っていません。
ごく小さい花芽が確認できます。


「かき菜」よりは少し早く収穫出来ると思います。
「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも美味しく食べられます。
こちらは11月下旬から穫っている「寒咲花菜」。


酷寒に耐えきれなかった株が多かったもののまだ残っています。


皆に好まれるので最後まで穫り続けます。
ナバナ類はアスパラ菜を10月20日頃から穫り始め、茎立ち菜へと途絶えることなく続いています。



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