里山悠々録

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イネの生育は概ね順調で中干しに入る

2023年06月27日 | 田んぼ

イネは田植えをして約50日。生育は概ね順調です。


概ねという意味は、天候の割には意外に進んでいないと言うことです。
当地、田植え後は総じて気温が高く雨が少ない天候です。
梅雨入り後も、その傾向はあまり変わっていません。
当地方は梅雨入りすると多かれ少なかれヤマセによる気温の低い日が何日か出現するのが常です。
今年は今のところ天候が悪くても気温が低くなっていません。
昨年は気象庁の梅雨入れ宣言前が梅雨でヤマセの様相、宣言した途端梅雨明け状態となりました。
実にこの時期の天候は気まぐれです。
一見したところ今年のイネが悪いわけではありません。平年並と言えるでしょう。


この時期としては草丈は伸びているようです。気温が高いので当然とも言えます。
しかし、茎数はそれほど多くなっていません。
今年の天候を考えると茎数は早い段階で多すぎるくらいになるのではないかと予想していました。


最終の1株の目標茎数は25本。
すでに30本を超えるような株もあります。一方、20本に達しない株もあります。
全体的には平均で目標茎数に達したと見て、田んぼの水を切り、中干しに入りました。


こちらは別の田んぼ.


やはり少々バラツキが気になります。
若干茎数が少ないところがあります。原因がよく分りません。


穂の元になるいわゆる幼穂形成期には水が必要になるのであまり遅くもできません。こちらも水を切りました。


イネは茎数が少なければ減収しますが、多ければ良いというものではありません。
多すぎると米粒が過剰でくず米が多くなり、品質が低下します。
そこで中干しを行います。
中干しは、田んぼの水を切ることで無駄な分けつを抑えます。
さらに土に酸素を供給し根の活力維持にも効果があるのです。
また、土が固まり秋の刈り取り作業がやりやすくなるメリットがあります。
中干しは、田んぼの表面に小さな亀裂が出るくらいに乾かすのが目安。
中干し期間は10日くらい。いわゆる幼穂形成期に入る頃までです。
今年の生育を見ると7月5日前後と想定されます。
これは別の田んぼ。


一見揃いは良いようです。


この辺りは水が抜けにくいところ。


一枚の田んぼでも周囲や高いところから乾いていきます。中ほどは乾きにくい。
この時期は梅雨の真っ只中なので思うようには行きません。
天候とは真逆の管理になるので現実にはなかなか難しい。
そして、当地方ではヤマセの影響が最も大きくなる来月が山場です。



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