里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリの摘芯方法

2021年06月25日 | 畑:果菜類

キュウリは植付けて間もなく1ヶ月半。
親蔓と3~5節目から出た勢いのよい子蔓の2本仕立てにしています。
親蔓の雌花は下位の方は搔き、着いているのは11節目からで、穫り始め1週間ほど。


下の方の側枝(子蔓)からも穫れてきました。


側枝から穫れるようになると本格的な収穫の合図です。
気温が高めでペースが少し速い。


目標の収穫期間は100日なのでマラソンと同じ。
出だしのオーバーペースは有り難くありません。


夏秋きゅうりを多く穫るためのキーは親蔓ではなく側枝。
わき芽の子蔓、孫蔓、さらにひ孫蔓まで働くようなら申し分なし。
2本仕立てにしている親蔓が支柱の頂点近くまで伸びてきました。
子蔓の方は中段から少し上まで伸びています。


我が家のネット支柱は既製品と違い、廃材を加工して作ったため丈が少し低い。
20数節で頂点に到達します。
主枝は頂点近くまで達したところで摘芯します。
どこまでも伸ばすわけではありません。


親蔓を摘芯しました。


側枝(子蔓)も伸びてきました。
株間が1メートルくらいなら半放任栽培も有りですが、株間75センチの2本仕立てでは放置すればジャングル状態になります。
そこで、1~2節で摘芯します。
目安にしているのは長さで15~20センチ。
この側枝(子蔓)は、


1節で摘芯。


この側枝(子蔓)は、


2節で摘芯。


長く伸びた蔓をバッサリ切り詰めるのは良くない。
摘芯は葉が展開したところで直ちにやるべきとされます。
また、わき芽を一斉に摘芯してしまうのも良くない。
常に勢いのいい成長点をいくつか残しておくべきとされます。
なれど、言うは易く行うは難し。


玉ねぎを水墨画で描く

2021年06月24日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

竿竹に吊した玉ねぎを水墨画で描きました。
6月に収穫されたタマネギは、長く貯蔵するためには乾燥する必要があります。
そのままコンテナに沢山詰め込んでしまうと、腐敗しやすい。
伝統的にやられてきた方法が、吊して風乾する方法です。
この辺りでも、今の時期になると軒下にタマネギを吊す風景がよく見られたものです。
しかし、近年は少なくなったように思います。
もっとも、大量に乾燥する場合は機械による強制乾燥が普通の時代ですから、当然と言えば当然でしょうか。

廃材パイプを利用したナスの簡易な誘引法

2021年06月23日 | 畑:果菜類

ナスの生育は順調。かなり穫れるようになってきました。
ナスの支柱は、中央に1本だけを立てていました。
枝葉が伸びてきたので、さらに誘引用の支柱を立てました。


使うのは、全て古いパイプハウスを解体した時の廃材です。
様々な誘引法を試行した結果、最も簡易な方法として現在に至っています。
これは「千両2号」。


3本仕立てに整枝し、10日ほど前から穫れ始め、1番果の収穫は全て終わりました。
今、2、3番果を穫っており、収穫が本格化してきました。


畝に沿ってナスの両側に適当な間隔でパイプ支柱を立てます。支柱は上の方が少し広くなるようにします。


この支柱の横に直管パイプをフックバンドで止めます。
フックバンドは完全に止めず、簡単に動く状態にしておきます。この状態で落ちることはまずありません。


枝が伸びるのに合わせ、この横の直管パイプを上げていくことで枝の垂れ下がりを防ぎます。
パイプはフックバンドを外すことなく下から軽く叩くだけで簡単に上がります。
殆どの場合、枝はパイプに誘引止めしません。
枝がパイプに密着することで誘引止めしなくてもあまり動きません。


こちらが本命の中長なす「くろべい」。


1番果が若干残っていますが、間もなく終わります。
気温が高かったこともあって「千両2号」とは1週間ほどの差にとどまりました。


同様にパイプ支柱を立てました。

横パイプをフックバンドで止めて出来上り。


昨年、しばらくぶりで一部切り戻し剪定を試しましたが、改めて当地には適さないことを確認しました。
今年は全て3本仕立てで、誘引用の横パイプを上げながら枝を伸ばしていきます。
夏場の更新剪定もしないつもりです。
整枝としては、これから簡易な「ふところ枝」の整理を行っていきます。



タマネギ貯蔵のための乾燥法

2021年06月22日 | 畑:土物類

過日、一斉に収穫し、取り込んだタマネギ「ネオアース」。
中晩生種ながら今年は5月半ばから穫っています。が、本命は貯蔵。
このタマネギは来春まで食すので、貯蔵中に腐れると困ります。
作業場の下屋に広げて並べ、1週間ほど陰干ししました。


これで後の作業がやりやすくなります。


1、2ヵ月で食すものは別とし、長く貯蔵するものをすぐに重ねて詰め込んでしまうのは危険。
しっかりと乾燥することが大事です。
我が家では2通りの方法で乾燥しています。
専ら助っ人がやってくれるので有り難い。
一つはごく一般的な吊しによる乾燥。


8~10個のタマネギを、茎を2、30センチ付けてひもで縛り竿に吊します。


例年この場所。雑然としていますが、雨に当たらず風通しが良い。


もう一つは、かご形のコンテナに並べて乾燥。


大玉を吊すと重すぎて耐えきれず落ちやすいため。


500g級の特大玉がかなりあります。


試しに計ってみると。


このような大玉を吊すのは無理。
そこで、この方法を採っています。


乾燥のポイントは茎と根の部分。ここがしっかり乾けば大丈夫。
かご形コンテナの下にも空間を設け、風通しの良い状態で重ねずに並べます。


これは小玉のくず物と言うべきタマネギ。これはこれで利用価値があります。


このような状態でしばらく乾燥させ、根と茎が完全に乾燥した後は、取り込んで重ねて貯蔵しても大丈夫です。





原木シイタケの本伏せ

2021年06月21日 | 山菜

植菌し、仮伏せしていた原木シイタケを本伏せしました。
当地もいよいよ梅雨入り。
湿度が確保できるので本伏せに良い時期となりました。
これが1月末に植菌した後、こもとビニールで覆って仮伏せしておいたもの。


途中、乾燥していたことから一度散水した以外は何もしていません。


剥いでみると、切断面が結構白くなっているのでシイタケ菌がかなり繁殖しているように見えます


このくらいなら申し分ない感じ。


種菌を打ち込んだところも白くなっています。


運搬車で、原木を伏せ込む裏山に運びます。
40数本。老朽化した運搬車なので無理せず積み込みました。
 

ここは以前からほだ木の置き場にしているところです。
前もってほだ木を立てるよう準備はしておきました。


ほどよい日陰になり、雨も適当に当たるのでほだ木を伏せ込むにはまずまずの場所です。
伏せ込みの方法はヨロイ伏せという方法が良いと聞きますが、やり慣れている合掌式にしました。


準備したところだけで足りなかったため、以前においた所を少し移動し、その端にも並べました。


立て終わったのを見ても菌の出ている様子が分るので悪くない気がします。
二夏を越して植菌3年目に本格的に穫ることができれば上々です。


これが以前に植菌したもの。
右が植菌3年目。今年の春は本格的な収穫が出来ました。
左が植菌6年目。ピークは過ぎましたが、まだ穫れています。


管理と言っても半ば放任という感じですが、継続的に穫れるようにしたい。
原木シイタケの味と香りは格別です。