写真説明:写っている古い家屋は,
富田林市寺内町(とんだばやしじないちょう、とんだばやしじないまち)にあります。
江戸時代から昭和初期の町並みを残しています。
富田林寺内町は、戦国時代末期の永禄3年(1560年)、
西本願寺派興正寺第14世・証秀が、
石川西側の河岸段丘の荒芝地を百貫文で購入し、
周辺4ヶ村(中野・新堂・毛人谷(えびたに)・山中田)の「八人衆」の協力で、
芝地の開発、御堂(興正寺別院)の建立、畑・屋敷・町割等を行い、
富田林と改めたことに始まると記されています。
(興正寺御門跡兼帯所由緒書抜)。
富田林市寺内町には,近鉄南大阪線・富田林西口駅下車にあります。
寺内町の歴史の展示館があったり、あちこちに案内板があります。
しかし、寺内町に通っている道が生活道路を兼ねていますので、
交通標識やミラーがあります。
歴史的な建物の中で日常の生活をされているところもあります。
写真を撮るには工夫が要ります。
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澤田ふじ子の他のシリーズの作品を紹介します。
『足引き寺閻魔帳』です。これも京都市内の物語です。
宣伝文に, 色と欲とが渦巻く世だが、してはならないことがある。
無念の涙、晴らしましょう。願主にかわって誅伐を!
闇の仕事師、四人と一匹参上。シリーズ第5弾。
一匹とあるのは人の言葉を理解する飼い犬「豪(ごう)」が,大活躍します。
地蔵寺住職 宗徳(そうとく)、
京都西町奉行所同心、蓮根左仲(はすねさちゅう)
与惣次(よそじ)、
扇絵師、お琳(りん)など。
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本屋の店先で平積みの時代小説の本を見ると,
圧倒的に蓬田やすひろの装画が多いです。
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出版社か、作者の希望か『足引き寺閻魔帳』シリーズでは
装画が深井 國となっています。
本屋で『足引き寺閻魔帳』シリーズを手に取ったとき,
蓬田やすひろ装画の『公事宿事件書留帳』シリーズと
一緒の雰囲気に見えるので、変えたのでしょうか…。
澤田ふじ子作品は上記2シリーズのほかに『祇園社神灯事件簿』、
『高瀬川女船歌』、『土御門家・陰陽事件簿』、
『禁裏御付武士事件簿』と
いずれも京都市内を舞台にした時代劇シリーズがあります。