テレビが生放送時代
大阪道頓堀、角座からの演芸番組や
隣の中座から藤山寛美の松竹新喜劇
生中継がありました
劇場側は放送開始時間を考えて
早めにそれまでの演目を終えています
藤山寛美さんは白のスーツ姿で
舞台下手から出てきます
「皆様よくいらっしゃいました…次の××は
唯今から△△テレビで生中継されます…」
と舞台から挨拶します
舞台の袖にテレビ受像機を
持ち込んで劇場の舞台監督さんと
テレビ局のADが見つめています
テレビ(オンエア・モニター)には
前番組の後CMが終わって
中継生番組の前CM、そして
メーンタイトルが流れました
舞台袖のADは懐中電灯をぐるぐる回します
舞台監督さんはテレビに切り替わったことを
出演者に合図します
ブザーが鳴って劇場内は暗転、
緞帳(どんちょう)が上がって
新喜劇が始まります
… … …
前の演目が早く終わって
生中継との間が長くなりすぎて
場内のお客さんがざわざわ
することもありました