舞台の俳優さんはその日の
観客に受ければ良いのですが
映画の俳優さんには観客がいません
その映画を演出している
監督さんに気に入られなければ
なりません
したがって映画に出演している
俳優さんは、監督のリアクションに
神経を集中します
監督さんによっては
「用意スタート…カット」と
撮り終えても
無表情な人もいます
無類の早撮りで有名な監督
渡辺邦夫さんの現場を思い出しました
オールスターキャストの大作
「忠臣蔵前後編」のセット撮影で
場面は散り始めた桜の下で
切腹、白装束の浅野内匠頭(市川雷蔵)が
片岡源五右衛門(香川良介)に
「内蔵助はまだか…」
「いまだ参上仕りません…」
の名場面でした