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私の悪い癖でしばしば脱線します
台本の話を書きます
映画には台本があります
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映画の台本は昔、
和文タイプライターで
打った読みやすい台本でした
撮影所で企画された映画制作が始まると
スタッフ、キャストが決まって
それぞれ台本が配られます
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テレビ・ドラマも制作が決まると
スタッフ、キャストに台本が配られます
映画台本とよく似た形式で
シーンナンバーが振られていて
まずシーン頭にト書き(とがき)が
書かれています
ー玄関から出てきた△△は
ーフランシス・レイ風のバック音楽が流れて
ー立ち回りよろしくあって
などがト書きです
… … …
ト書きのあとそれぞれ配役の
台詞が書かれています
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テレビ・ドラマの台本は
映画台本の和文タイプの活字と違って
手書きで謄写版印刷でした
一冊の台本を数人のがり切り職人さんに手分けして
印刷されるらしく
がり切り職人さんの癖によって
文字が少しずつ違うのです
… … …
例えば、台本の初めは少し大きな手書き文字で
途中から小さくなった手書き文字でなど
同じ台本でありながら内容が
変わったような印象を受けました
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