ラジオでは録音番組が
普通でした
番組担当プロデューサーは
録音した6ミリ巾の
音声テープを消磁したハサミで
斜めに切断してスプライシングテープを貼って
手軽に編集していました
ラジオがテープで
簡単に録音番組が制作できるのだから
やがてテレビも録画番組ができるだろうと
予感していました
… … …
ビデオテープレコーダーが出現しました
音声(ラジオ)に比べて映像(テレビ)は
扱う周波数帯域が非常に高いので
テープ巾は5センチ(2インチ)で
写真フィルムのブロニー判ほどの巾で
大きくて重いテープでした
ビデオレコーダーの出現で
生ドラマはなくなり
すべて録画ドラマになりました
もうスポーツ感覚で夢中で制作していた
ドラマはなくなりました、
… … …
撮り終えた録画ドラマを
スタッフ、俳優さんが集まって、
冷静にプレビューできるようになりました
録画ドラマになっても
生ドラマと同じようにノー編集の
ノンストップ制作でした
… … …
最悪NGが出ればドラマ頭から
録り直せばという安心感で
スタジオの雰囲気が少し変わりました