戸谷(とだに) の叔母さんに会いました
私が幼稚園時代に一度お目にかかったのか
よく覚えていませんが…
広い綺麗な部屋へ案内されました
母親からの手紙を叔母さんに
手渡しました。
手紙を読み終わった叔母さんは頷いて
「貴方と一緒に県庁へ行きましょう…」
と頷いて、そうそう…と気が付いたように
「貴方、ご飯を食べる?」と云って台所?の
ほうへ行かれました。
… … …
やがて部屋のテーブルに並べられた
料理にびっくりしてしまいました。
復興途中の日本だというのに…
真っ白なご飯、生卵、焼き海苔、
魚の干物に湯気の上がった味噌汁です。
… … …
現在の旅館の朝食のメニューです。
当時の日本の家庭ではお米は米穀通帳
(べいこくつうちょう) を使って手に入れ
ていました
毎日、ご飯は必ず薩摩芋などを
混ぜた、ご飯が日常でした…
それが戸谷家で真っ白のご飯の
ご馳走でした。