浜松の駅前に中央繁華街、
田町(たまち) があります。
戦災で焼け野原になった
通りの左右に、テントがけの
店がズラリ並んでいました。
… … …
万年筆ばかりを扱っていた
テントの店で、親父に
万年筆を買って貰いました。
昔は、中学校に入学すると
入学祝いに万年筆と腕時計を
貰うという習慣があったようです
… … …
戦後間もなく、アメリカから
パーカー万年筆がどっと入って
きました…
このパーカー万年筆は独特のスタイルで
ベークライト製?の軸にペン本体がすっぽり
隠れていました。
トップの添付写真のような形をしていました。
アメリカ製パーカーペンは高価ですから
中学生になった私には、パーカースタイルの
万年筆です。勿論です…しかし初めて
万年筆を手にして感激しました…
… … …
同時にインクももらいました。
明るいブルーの色合いで気に入りました
インクの名前は確かエンゼルインクとありました。
瓶のレッテルが Engel とEで始まっていました。
綴りとしては angel とAの筈ですが、この誤字が
私には妙に気に入っていました。