経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【経営知識】 管理会計02-01-7 02 管理会計を正しく理解する 管理会計は適正利潤の確保を目指す

2020-09-15 13:41:46 | ◇経営特訓教室

■【経営知識】 管理会計02-01-7 02 管理会計を正しく理解する 管理会計は適正利潤の確保を目指す

 管理会計を学んだことのある人は多いと思います。

 ところが、理屈ばかりで、今ひとつ面白みがない「学問」であると感じた人も多いでしょう。

 ビジネスパーソンは、管理会計を学問と捉えるよりも「経営実務のための経営思想」と捉えてみてはいかがでしょうか?

 ますます、わからなくなった!?

 と、お感じの方は、ぜひ、当ブログを参考にしてみて下さい。

■ 02 管理会計を正しく理解する 

 

「管理会計」という言葉は、ビジネス管理の世界ではしばしば用いられますが、必ずしも統一的に理解されているわけではありません。

 理論面から発達してきた管理会計と、ビジネス現場での管理会計とではとらえ方が異なっています。

 ここでは、現場に役立つ管理会計のための基本知識を整理してみました。

■02-01 管理会計の定義と重要性

 まず管理会計とは何か、なぜ管理会計が必要なのか、ビジネスの現場でその重要性を理解すると共に、実践活動にどのように活かせるのかを感じ取ってください。

「管理会計は、理屈っぽくて学者の言葉遊びだ」とさえ言われるほど、毛嫌いされる側面を持っています。

 しかし、研究のための学問というよりは、ビジネスパーソンに不可欠なスキルなのです。

【 注 】 予告なく変更となることもあります

 

02-01-7 管理会計は適正利潤の確保を目指す

 経営学の父と呼ばれるP.F.ドラッカーは、経営の目的を「顧客を創造すること」といっています。

「永続企業(ゴーイングコンサーン)」「人づくり」「他人を通して事をなすこと」「利益の追求」「社会的貢献」「利害関係者への価値の提供」など、様々な目的が考えられ、提起されています。

 このように経営の目的は一つではありません。

 企業であれば、その企業の置かれている状況などによって臨機応変に対応しなければなりません。

 経営の重要な目的の一つに「適正利潤の確保」が挙げられます。

 適正利潤とは最適な利益とか、安定した収益という意味ですが、この「適正」という部分がキーワードになります。

 あるOA機器販売会社の営業担当が、売上目標をどうしても達成したくて、仕入原価30万円の商品を、顧客に少しでも安く売ろうと、粗利ゼロの30万円で売ろうとしていました。

 安く買えるのですから顧客の満足度は高くなります。しかし、経営という視点で見ると、粗利はなく、営業経費を加味すると利潤を確保できません。

 管理会計でも、企業のゴーイング・コンサーンを目指していますので、適正利潤の確保のための管理体制の維持をになわなければなりません。

【 注 】
 一般的な「管理」とは異なる、「正調派管理」について、詳しくは「あたたかい管理のための管理会計の教科書(秀和システム・今井信行著)」をご参照ください。

出典: あたたかい管理のための管理会計の教科書(秀和システム 今井信行著) 

【 書籍紹介 】

 

 “真”の管理会計とは何かを初心に戻って見直してみましょう

 

 管理会計は、私たちに「気付きの機会」を与えてくれる魔法の力を持っています。たとえば、需要予測をして、売上計画を立案したり、営業部門の課題抽出に使ったりなど、管理会計は現場の実務にとても役立ちます。

 一方で、「管理会計は理屈っぽい」「実務とかけ離れている」などと敬遠されがちです。その背景には、管理会計関連書の多くがアカデミックな著者による執筆だからです。経営というのは、泥臭い部分が多いので、現場で苦労している経営者・管理職や担当者の求めているものとは異なるところが多いのです。

 筆者は、40余年もの長きにわたって経営コンサルタントとして現場に密着してきました。従来の管理会計がバランススコアカードとか損益分岐点分析とかという経営手法の横割り的な目次構成でしたが、本書は、そのメリットを活かし、かつ利用者が求めている縦割り的な利用法をマトリックスに組み合わせたコンセプトで書かれています。

 また、経営コンサルタント団体として最も歴史と伝統のある「日本経営士協会」による、日本を代表する会計学の権威者が培ってきたノウハウを継承して、昨今の経営現場に即する形に管理会計を焼き直しました。その結果、従来の管理会計とは「別物」といえるほど、現場に則した管理会計書になりました。

 本書は、「営業・マーケティング編」として記述されていますが、営業職だけではなく、ICTや経営企画などの現場でも役立つ管理会計のノウハウと、自分の仕事に生かす方法を解説した「きょうか書(教科書+強化書)」です。管理会計で「なにができるのか」「どのように取り組むべきなのか」を興味のある項目から調べましょう!

 

目次

 第1章 管理会計を正しく理解する

 第2章 需要予測で売上計画を立案

 第3章 社内データを活用した顧客戦略に管理会計を活かす

 第4章 商品戦略、地域戦略に管理会計を活かす

 第5章 市場戦略に管理会計を活かす

 第6章 温かい管理に管理会計を活かす

 第7章 温かいプロセス管理ができる営業設備

 第8章 管理会計で営業力を向上させる

 定価:1,800円(+税) A5判/ページ数 359ページ

■ 著者プロフィール

 アメリカで経営学、マーケティングを学び、日本の商社で事務機器、印刷機器の輸出入業務や新製品開発と市場導入などを担当。ニューヨーク駐在所長、アメリカ法人役員などを歴任後、経営コンサルタントとして独立。パソコン揺籃期から中堅・中小企業のパソコン活用の啓蒙、ICT活用による経営戦略の指導など、国内のみならずグローバルなコンサルティング活動を展開。現在、日本のコンサルタントの地位向上、若手育成に力を注ぎ、日本経営士協会会長他、各種の要職に携わってきました。

 ソフトバンク「営業管理職のためのパソコンノウハウ」、秀和システム「ロジカル・シンキングがよ~くわかる本」「クリティカル・シンキングがよ~くわかる本(秀和システム 今井信行著)」、アメリカ・マグローヒル社「アメリカにとって今が対日進出のチャンス」など、著書や論文・寄稿・講演など多数。

 
 ←クリック

 

 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 経営に関する相談・診断・指導・調査・企画・教育訓練および管理について、経営者をコンサルティングし支援する人やそれを目指す人を育成しています。

 日本経営士協会は、「プロ集団+コンサルタント育成」の集団で、1951年に産声をあげ、1953年に第一号「経営士・経営士補」を誕生させ、その活動を通して社会貢献をし続けています。(http://www.jmca.or.jp)

■ 本書のご購入

 本書は、紀伊國屋書店をはじめ、その他の書店等でご購入いただけます。

  ご購入

【 注 】

 1送付先5冊以上のまとめ買いされる場合には、特別なメリットで、前払いの上ご購入いただけます。誠に勝手ながら送付先が分散して、5冊未満の送付先がある場合には、お手数でもその分につきましては書店にてご購入されるか、上記料金適用で、送料を別途追加してお申し込み下さい。(特別なメリットまとめ買い締切:2018/12/20)

 なお、お申し込みは、メールにてコンタクトをお願いします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 031 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905

2020-09-15 11:34:29 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 031 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905

 

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 8314-A905


 趣味が高じて、趣味で起業する。たくさんありそうで、実はそう多くはないこのパターンを実践したのがスマートルアー(札幌市)の岡村雄樹社長だ。

 社名が示すように、岡村社長の趣味は釣り。各種センサーや通信チップ、バッテリーを内蔵したルアー(擬似餌)=スマートルアーを活用する斬新な取り組みを企画立案。

“魚のIoT(モノのインターネット)企業”のキャッチフレーズのもと「石器時代から何万年も続いている釣りの世界に革新をもたらす」(岡村社長)と意欲満々で船出した。


 同社は1年前の2017年3月に岡村社長が立ち上げた。岡村社長は全国紙記者を経て、MBA(経営学修士)を取得したキャリアの持ち主。

 IoTアイデアコンテストで、スマートルアーの原形を提案したところ、優秀賞を獲得したのが契機となり、アイデアを形にしようと、起業に踏み切る。

「もともと、大学では生物学をやっていて、水温や明るさなどの要因で魚の行動が大きく変わることへの理解はあった。

 4ヵ月間、ある条件下で釣果ゼロを経験し、科学的な知見を釣りに生かせないものかと考え始めたのが原点」(同)と振り返る。


 スマートルアーでは、魚の捕食行動に影響する要素を計測し、データを自動的にスマートフォンに転送する。

 計測するのは水温や明るさ、ルアーの動きなど。スマホアプリと連動し、釣り場のコンディションや釣果も自動的に保存、分析。いわゆるビッグデータ解析のような作業を行う。

 魚のIoT企業の所以で、類似システムは海外にもない。

 「ルアーはブランドが一番大事」(同)ということで、既存ルアー会社に低マージンでセンサーモジュールを納入し、センサーデータなどに基づく各種のデータサービスを主な収益源としていく考えだ。


「釣り市場でポジションを築くには少なくとも5年は必要だと見ている」。

 岡村社長はじっくりと腰を据え、スマートルアーの普及と、有用なデータの収集・分析に臨む構えだが、釣りから得られる知見は、養殖漁業や水産資源の管理に役立つとも捉えている。

「例えば、大型の肉食魚がどのような捕食行動を取るかが明らかになれば、養殖での餌のコスト低減につながる」(同)というわけで、先々、養殖漁業などへの本格参入も視野に入れている。


 中学生の頃は千葉県周辺でコイやブラックバスを釣り、北海道移住後はニジマスなどのトラウトフィッシングに没頭中。ホームページで岡村社長は自身の釣り歴をそう紹介している。

「小学生の頃から海釣りやルアー釣りを始め、現在は本場のアメリカでバスフィッシングを楽しむ」「小さい頃は川、今は主に札幌近郊でロックフィッシング」…。

 同社メンバーはいずれ劣らぬ釣り好きぞろい。好きこそ物の…で、好奇心と知的探求心にあふれるメンバー諸氏が、オンリーワンシステムにより釣りの歴史に新たな1頁ページを加えていく。

 

 

 

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

 
■ バックナンバー ←クリック

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◆【話材】 昨日09/14のつぶやき 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 

2020-09-15 07:56:12 | ブログ

◆【話材】 昨日09/14のつぶやき 釣りを『科学』し、何万年もの歴史に新たな1ページを 

 

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

本日の【今日は何の日】も、つぶやき済ですので、そちらもあわせてご覧くださいますと幸いです。

  ■【今日は何の日】 9月15日 ■ 老人週間始まる 老人の日 ■ 心・血管病予防デー

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/9bcff9e7b83ea33a99bc59f34445c39d

曇りa020

 

■ 昨日は、下記のリストのようなことをつぶやきました。

konsarutanto   ◇ 昨日のつぶやき ◇ 

 

 【カシャリ! ひとり旅】を映像にして紹介しています。

   ユーチューブで見る

 

◆ ツイッターでのつぶやき 

konsarutanto Twitterで経営コンサルタントのつぶやき

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする