■【季節 一口情報】 雑節 27 社日(しゃにち) 土地の守護神を祀る
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「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。
■27 社日(しゃにち) 雑節 土地の守護神を祀る (年により異なる)
雑節の一つで、産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日で、春と秋にあります。古代中国に由来し、「社」とは土地の守護神、土の神を意味します。
春のものを「春社(しゅんしゃ、はるしゃ)」、秋のものを「秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)」といいます。
春分または秋分に最も近い戊(つちのえ)の日が社日となります。ただし慣習により年により異なります。
この日は産土神に参拝し、春には五穀の種を供えて豊作を祈願し、秋にはその年の収獲に感謝します。春の社日に酒を呑むと耳が良くなるという風習があり、これを「治聾酒(じろうしゅ)」といいます。
島根県安来市社日町などが地名として残っています。
年 春社 秋社
2020年 3月16日 9月22日
2021年 3月21日 9月27日
2022年 3月16日 9月22日
2023年 3月21日 9月26日
2024年 3月15日 9月21日
2025年 3月20日 9月26日
■ 二十四節気とは
二十四節気は、中国の戦国時代にの頃、季節を春夏秋冬の四季に等区分し、季節を表す暦のようなものとして考案されました。
二十四節気は、一年を四等分し、さらにそれぞれを三等分し、一年を12の「節気」としました。されにそれを12の「中気」に分類し、各々に、季節を表す名前がつけられました。
二十四節気は、機械的に等分したので、季節の現状に近い、太陰暦とも季節感がずれてしまっています。生活上は、不便ですので、暦と季節のずれを補正した太陰太陽暦を用いることになりました。
そこで、日本では、二十四節気のほかに、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる、日本独自の季節の区分を採用しています。
旧暦には、これらが記載されていますが、月例であります「1朔日間(およそ29.5日)」が太陽暦とズレるために、二十四節気の日付は、毎年異なってしまうのです。その誤差は、許容範囲といえるのか、四立や八節に加えて、各気各候に応じた自然の特徴がついかされていて、これを「七十二候」としています。二十四節気をさらに約5日ずつに分けた区分です。これらは、農事暦として今日でも使われています。
■ 雑節(ざっせつ)
二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りを、一層感じ安くすらために考えられた暦日のことです。一般的には、9の雑節があげられますが、さらに追加されてもいます。
節分
彼岸
社日
八十八夜
入梅
半夏生
土用
二百十日
二百二十日
これに、初午・三元を元にした上元(前半年の最初の望月、小正月)、中元(3番目の四半年の最初の望月、盂蘭盆)、下元(4番目の四半年の最初の望月)、大祓を加える場合もあります。
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