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「新型コロナウィルスに感染しないため」、という大義名分をうたう外出自粛命令は、一見正しいようで、じつは理不尽で、とくに精神的には危険な行政指導です。メンタルヘルスクライシスを起こします。
多くの方に、「胸の痛み」が起きております。心臓神経症です。
ググってみますと、心臓神経症とは、胸痛、動悸、呼吸困難、めまいや息切れなど心臓病によくみられる症状があるにもかかわらず、心臓を検査しても何も異常が見つからない状態をいいます。と説明されています。
これは心臓自体の疾病ではないので、命に問題はありませんが、とても不安で死にそうな気分になる症状です。正に、不幸な報道しかしない、くされマスコミによる弊害です。
連日家にこもって、恐ろしい報道を見せられ、他人が近づくのを極力警戒し、ご家族や親せきの間でも、お互いに汚いものとして避けあう状態によっておこります。
心臓神経症は、東洋医学的には「気鬱(きうつ)」の状態が高じて起る病でもあります。
一連の不安と、疑心と、やり場のない怒りと、運動不足と食生活の偏りによって起きているのです。
家でじっとしていて、恐ろしい内容のニュースばかりを見せられていると、気の流れが悪くなり、気鬱が起きてまいります。
普段からメディアに煽られているせいで「コロナで死ぬ」という恐怖感で気鬱となります。
こういう時は、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の出番です。
気鬱によって巡らなくなってしまった気が、上半身、特に胸や喉にしこっている状態です。胸の恐ろしい痛みや、違和感、喉に何かが張り付いて吐いても吐き出せず、飲み込もうとしても下に降りないという、非常に嫌な感じがいたします。
これに、不安感と怒りの要素が多い方は、柴胡が配合されている漢方薬の、抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを併用いたします。あるいは体質により柴胡疎肝湯 (さいこそかんとう)なども使えます。
怒るというよりも、必要以上に細かいことを考えこんでしまうタイプの方は帰脾湯(きひとう)を併用することによって完治いたします。
今回は「心臓神経症」ということでお話をしていますが、「気鬱」の状態から起こる症状であれば、同じ漢方薬で、頭痛、不眠、イライラ、不安、耳鳴り、めまい、便秘、生理不順などにも適用いたします。
ちょっと隠していたことを公開いたします。
実は、この私も心臓神経症が発症してしまい、3週間ほど漢方薬を飲んで完治させました。治療家としては、とても良い体験となりました。
私の場合は、根が怒りっぽい性分なので、半夏厚朴湯と柴胡という漢方薬が配合された抑肝散加陳皮半夏と加味逍遙散を適宜服用することによって、胸の緊張が取れて、怒りが収まり、徐々に症状がおさまり、完治となりました。
当初は不安もありましたが、「やったぞ!自分の症状を完治させてみんなとシェアできるチャンスだ!」喜んだものです。
私は一見全くストレスがないように見えるといわれますが、やはりあったんでしょうね。
発症当初は、ベイリー♀と砂浜を歩いていて、胸の痛みで歩けなくなるほどでした。
私から東洋医学の心得を学んでいる家内は、私の胸をさすり、ホカロンをあてがって、脈と顔色を見て「確かに心臓から外れているし、危険な放散痛ではないし、死ぬ感じかないね。。」と正確に様子をうかがってくれていました。
私はコロナ騒動勃発依頼、連日、東海岸の各地方や、西海岸の各地の見知らぬ日本人の方方々から、コロナに感染したどうしよう。コロナに感染して死にたくない。。などと、いろいろな相談の電話が早朝から寄せられてきて、毎日対応させていただいておりました。
私はおしゃべりなので、むしろそのメディカル的生活指導をさせていただくことに喜びを感じておりました。
しかし、連日恐怖に打ちひしがれた方々からの、ネガティブな相談を受けていて、それなりの重圧がかかっていたのでしょう。ある時から、私の胸にも締め付けられるような痛みが起り、当初はやせ我慢をしていたのです。
心臓神経症は心臓疾患ではないので、顔面蒼白にもならず、私の場合は胸痛だけで、脈も正常で、その都度家内に確認をしてもらっていたのです。
漢方薬で完治いたしました。結果オーライです。誤診をしなくてよかった。。
新型コロナウィルスでは死にません。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。
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