どのご家庭にもある、ショウガを効果的に使って、ご自分でカゼの治療や吐き気の治療そして、冷え性対策をいたしましょう。
今回は、ふつ~の生姜湯のお話です。誰もがおつくりになったことのあるものですね。
業界では、生姜は漢方薬として使うときは、ショウキョウと発音して、それを蒸してから干したものを乾姜(カンキョウ)といいます。
1.生姜は体の表面に作用して、カゼの初期などに発汗作用を発揮して寒気を駆逐する働きがあります。
そして、胃腸の粘膜に働きかけ吐き気を止める作用があります。
漢方医学的にはヒトの体を一本のチューブと考えることがあります。その考えですと、チューブの外側の表面が皮膚、内側の表面を口からお尻までの粘膜と考えます。よって、生姜の作用は内側の表面である胃の粘膜に作用して、吐き気を止めるのです。
このようにフレッシュな生姜は体の表面を温め、発汗作用を促し、喉や鼻の粘膜の痛みを取り、殺菌とウイルス駆除の効果があります。コロナのひき始めに最適です。
2.乾姜はしょうがをスライスして30分ほど蒸した後に、天日で2日ほど干したものです。
これは、体表ではなく、体の芯を徹底的の温めます。結果的に体の芯から指先までぽかぽかになります。
冷え性体質の改善となります。
同じ生姜でも、生のそれと蒸して干したものでは、この影響する場所が全く変わります。
これが漢方医学の面白さと言えましょう。
これは簡単な生姜湯の動画です。もちろんフレッシュな生姜を皮付きでおろしたしぼり汁と、レモンかライムのしぼり汁と、砂糖かハチミツを加えて作りましょう。いっそうの効果が期待できます。
クスリとしてよりも、楽しくおいしく飲むことです。
意味のない検査をして新型コロナかどうかをハッキリさせるよりも、まずは変だなと思った瞬間に、生姜湯を飲めばよろしい。
新型コロナウィルスもほかのカゼと同じく、呼吸器感染症です。上気道感染(鼻とのど)の炎症で止めていれば、気管支炎から肺炎まで下りてしまって重篤化することはありません。だから治し方は普通のカゼのそれと全く同じです。
次回は乾姜の作り方と使い方のお話です。
新型コロナウィルスでは死にません。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。
漢方アメリカOnline
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