けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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元気がない 気虚に六君子湯  これも乾布摩擦がよろしい。。

2020-10-25 20:53:16 | 東洋医学全般

ただただ元気が出ない時があります。食欲もあまりなくて、やる気が起きない。胃腸が弱っている気がする。。
飲食物の消化と吸収が理想的な状態ではなく、気力が出てこない状態。気虚とも表現いたします。

日本的な漢方医学を学び始めるときの一つの順序として、気虚、気滞、気鬱、血虚、瘀血、水湿、裏寒、実熱の順番に学んでゆく方法があります。

この気虚は風船がしぼんでいるというイメージですね。元気がないこと、ぼや~っと緩んでしまっていること、身体の機能低下を指します。
この状態を治療する基本の漢方薬の組み合わせを「四君子湯、しくんしとう」と呼ばれます。
その内容は、薬用ニンジン、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、甘草の4つの成分からなっています。
一つ一つを説明すると、一般の漢方医学の本に書いてありますし、べらぼうに長くなってしまうので割愛いたします。

四君子湯じたいは、食欲を増進するとともに、消化吸収を良くして、後天的な気の力を養成する漢方薬です。
じっさいには、一つの単品の漢方薬ではなく、このようにいくつか複数の漢方薬の材料が組み合わさってできているものを、「漢方方剤」「方剤」と呼びます。
四君子湯は、気虚を治療する基本方剤で、気虚の概念を学ぶときに出てくる方剤です。
実際にはこれにいくつかの漢方材料が追加された形の方剤が使われます。

「食欲がない、元気がない」という気虚の症状で一番使われるのが、「六君子湯りっくんしとう」です。
これは、四君子湯に陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)という薬剤を加えて6種類の配合としたものです。

元気がない、食欲不振、消化管の緊張低下、胃内停水、胃もたれ、胸やけ、げっぷ、みぞおちあたりの強い張り症状などに使います。

さて、漢方なんかやだよ。。という方は、乾布摩擦をいたしましょう。
普通の乾布摩擦です。検索をするとすぐに出てきます。。。
東洋医学的には、五臓である肝、心、脾、肺、腎、のうちの、肺が皮膚と密接な関係があるとされています。
そして肺は気をつかさどる器官です。
ごれを東洋哲学の五行の思想で解釈しますと、肺は腎の母てきな立場で、脾の子てきな立場です。。このメカニズムは、六君子湯で治療する気虚の話題とはかけ離れてしまうので、今回は割愛させていただきます。

そして、陰陽の考えで解釈をいたしますと、肺は大腸(胃腸全体)と陰陽の夫婦のような関係です。
先に述べました、肺と密接なつながりのある皮膚を、毎日コツコツと乾布摩擦で刺激をいたしますと、皮膚の刺激が肺に行き、その陰陽夫婦関係の胃腸の動きを活発にいたします。
そして、気の流れをつかさどる肺が、皮膚の刺激により力強くなり、胃腸の消化で生まれてきた気の流れと肺の呼吸によって取り込まれた期の流れが程よく合体して、元気が出てくるという機序でございます。

漢方薬なんか苦くていやだ。。という方はまずは乾布摩擦を毎日半年ぐらいお続けになってください。
必ず効果が上がります。
ご自分の体は、ご自分で可愛がってケアをしてあげると、必ず帰ってきます、戻ってきます、健康を取り戻せます。


新型コロナウィルスでは死にません。
マスクが体を壊します。
どっしりと構えておりましょう。
大丈夫、だいじょうぶ。。

漢方アメリカOnline 
http://www.kanpouamerica.com/
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