日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

深江町の事情

2005年10月31日 | インポート
深江町の町議会議員をしている知人が訪ねてきてくれました。

深江町では、この5ヶ月間余りの期間に政治的な色々な事があり、そのために町議会議員としての様々な判断や決断をしなければならない状況に遭遇されたそうです。

一番最近の事例が、前横田町長の辞職に伴う町長選挙だったということです。

深江町の前助役と、町議会議員だった人が立候補されて、選挙結果は町議会議員だった人が大差を付けて当選されたそうです。

選挙前の告示直後の新聞記事によれば、前助役氏は横田町長の後継者で、前議会議員氏は、疑惑に対する調査はきちんとするべきであると主張されているという事でした。

その記事を読む限りにおいては、疑惑を持たれたままで辞職された横田町長の後継者としての前助役氏と、疑惑はきちんと解明すべきであると主張されている前町議会議員氏とででは、第三者的に見れば、当然の事ながら前町議会議員氏の方に賛同が集まるであろうと思っておりました。

結果は私が思っていたとおりで、前町議会議員氏が1000票以上の大差を付けて当選されておりました。

ところが、その知人から詳しい内情を聞いて、新聞報道による影響力の大きさと怖さというものを痛感いたしました。

当選された前町議会議員氏は、合併の枠組みに関して、深江町議会の中では、住民投票などする必要は無い、住民の声を聞く必要は無いという持論を展開されていたそうです。
また、前町長の疑惑追及のための調査委員会の委員を、体調不良を理由に辞退されていたそうです。

その方が、選挙戦においては「前町長の疑惑はきちんと追及するべきである」「住民の声を良く聞き、ガラス張りの町政をしていく」という主張をされていたとの事です。

選挙の結果は、投票をした深江町民の6割の人達がその人を支持したわけですから、選挙戦の時に主張されていた方針を厳守されるものと思います。

8町の合併により、南島原市の誕生までに残り5ヶ月となりましたが、新深江町長がどのような町政運営をされていくのか注視しておきたいと思います。


豊田かずき