ごっとさんのブログ

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熱中症と日射病の違いとは

2017-08-02 10:38:14 | 健康・医療
このところ暑い日が続き、熱中症で搬送される人もかなり多いようです。

この熱中症という言葉はいつごろから使われだしたのか分かりませんが、昔は日射病という方が多かったような気がします。この辺りを解説した記事を読みましたが、日射病という名前がなくなったわけではない様です。

熱中症は「暑熱環境における身体適応の障害によって発生する状態の総称」と定義されるようで、この最重症型が熱射病と呼ばれています。また太陽光が熱源で脱水などを引き起こし、相対的に循環血液量が減少しておこる “立ちくらみ” を日射病としています。

ただ熱中症自体は新しく定義されたようで、I〜Ⅲ度の3段階に分類され、熱中症診療ガイドラインが作成されています。熱中症のリスク指標として、人体の熱収支に与える影響の大きい気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた指標、「暑さ指数」が推奨されています。

熱中症は性別では男性に多く、年齢・発生状況別にみると、若年男性はスポーツ、中壮年男性は労働でおこりやすいようです。高齢者では、男女ともに比較的安静にしている状態での熱中症が多く、屋内での発症頻度が増加しています。労働環境下でない熱中症は、日常生活の中で徐々に進行するため、周囲の人に気付かれにくく、対応が遅れて重症化する傾向にあるようです。

私の母も80を過ぎたころからあまり動けなくなりましたが、エアコンの風が嫌いでかなり暑い室内でも扇風機程度で過ごしていましたので、やはり歳をとると暑さの感覚が衰えてくるようです。

この熱中症予防にはやはり水分が重要ですが、スポーツドリンクのようなものでも塩分量が少なく糖分が多いとされています。そのため塩分と水分を適切に含んだものと言っても、何が良いのかわかりにくいような気がします。

特に高齢者は脱水症が生じやすいとされており、これはお茶など塩分が少ないものを好む傾向があるためとしています。確かに私は水分補給をしていますが、お茶やコーヒーがほとんどですので、塩分不足になるのかもしれません。

重要なのは熱中症が危険な病態であるということを本人だけでなく、周りもしっかり認識しておく必要があるようです。

私は暑くても我慢して何かをすることもありませんし、暑い中を出かけることも少ないのであまり心配しなくてもよいのかもしれませんが、熱中症になりやすい高齢者となっていますので、色々な面で気を付けようと思っています。