ごっとさんのブログ

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シティオープンテニス 決着

2017-08-07 10:43:18 | テニス
ワシントンで開催されていたシティオープン(ATP500)が若手ズベレフの優勝で決着しました。

前回錦織が苦手のデルポトロに勝利し、ベスト8まで勝上がったことを書きました。この準々決勝の相手は地元アメリカの若手で、今回ワイルドカードで出場した20歳のトミーポールという選手でした。まだ200位にも達していませんので、当然初めて見る選手ですが、錦織が負けるとは思えず楽なドローになったと思っていました。

ところが試合になるとこの選手はすべてのボールを強打するのです。当然ミスも多くなるのですが、入った場合は錦織でも返すのがやっとという主導権を握られてしまいました。特に1セットは鋭いストロークがビシビシ決まり、錦織も何とか対応していたのですが3-6で取られてしまいました。

これで後がなくなったのですが、何と2セットも先にリードされ追いかける展開となってしまいました。このまま4-5でポールのサービスゲームですので、負けたと思っていました。しかし勝ちを意識したかポールにミスが出て何とかこのゲームをブレークし、5-5に追いつきました。このまま進みこのセットはタイブレークになりましたが、これも一進一退の展開でしたが、何とか10-8で錦織が取ることができました。

ファイナルセットは先にリードした錦織がこのリードを守り6-4で何とか勝利しました。途中マッチポイントを握られる場面も何度かあり、本当に危ない試合でした。

ここまで錦織と反対の組み合わせでは大きな波乱があり、本命と見られていた第1シードのティエムが敗れ、何とラオニッチまで負けてしまったのです。この結果準決勝の錦織-ズベレフ戦が実質的な決勝戦のようになりました。

新鋭20歳のズベレフはこのところ好調で、今期はマスターズも優勝しており、その他小さな大会でも優勝しています。私はあまりズベレフの試合を見たことがないのですが、長身で手足も長くフォアのショットが鋭い程度のイメージでした。錦織との対戦も今回が初めてですが、ズベレフやや有利という見方でした。

試合が始まるとやはり錦織は疲れているのかやや動きが悪く、先にリードされてしまいました。この展開はよくあるのですが、ズベレフは自分のサービスゲームにつけ込む余地を与えませんでした。鋭いサーブで崩し次のショットで決めるという安定したゲーム運びで、結局錦織は挽回することができず3-6で取られてしまいました。

2セットは錦織もよくなってきたのですが、ちょっとしたミスにつけ込まれリードされてしまいました。結局このリードのまま4-6で敗けてしまいました。

ズベレフは20歳でこの強さですので、これからズベレフの時代になるのかもしれません。決勝はアンダーソン相手に全く寄せ付けることがなくズベレフが優勝しました。