北朝鮮の核・ミサイル開発に色々懸念が高まっています。この核兵器の知らなかった脅威についての記事を見ました。
核兵器の恐ろしさとして熱と爆風による破壊と殺傷、そして放射能汚染は深刻な脅威です。しかしはるか上空の核爆発で、地上に電気がなくなる恐怖が存在するようです。
一定の高度で核爆発が起きたとき、放出されるガンマ線が空気分子と衝突すると「電磁パルス」という電磁波が生じるとされています。この電磁パルスが地磁気に引き寄せられ地上に向かうとき大電流となり、電子機器や送電線などに入り込み破壊してしまうということです。
2004年に米議会に提出された専門家委員会の報告書「電磁パルス攻撃の合衆国における脅威評価」によると、電磁パルスは核爆発が地上40~400キロの高さで起こるときに最も発生しやすいようです。爆発地点が米国中部の上空400キロの場合、地上の影響範囲は米国をすっぽり覆う半径2,200キロに達すると試算されています。
10キロトン程度の核弾頭(広島が15キロトン)大気が希薄な上空で爆発しても、爆風はほとんど起きず、熱風や放射能の影響も地上には届きません。しかしその間に電磁パルスによる大電流が送電線などに入り込み、ネットワークで結ばれた発電や変電施設は次々に焼け落ちた状態になります。当然スマホやPCなどの電子機器部品も破壊されるようです。
こうした現象は核開発初期から予想されており、1962年に米国が北太平洋上空400キロで行った核実験では、1300キロ離れたハワイ・オアフ島で停電が発生しました。63年に大気圏内、宇宙空間での核実験を禁止した部分的核実験禁止条約が発効し、それ以後こういった高度での実験は行われていません。
近年米国では電磁パルスで起こる「電気のない世界」をテーマとした近未来小説などが続々発表され、一つのジャンルを形成しているほどだといいます。先の04年の報告書では、全米規模の電力システムの崩壊があった場合復旧には数年を要し、食料品や燃料、医薬品など物資の欠乏により、1年後に90%が死亡すると予測しています。
このように通常の核攻撃よりはるかに被害の大きい電磁パルス攻撃を、北朝鮮も認識しているという見方も出ているようです。日本でもこの電磁パルス攻撃に対処する動きも出ているようですが、核兵器の全廃と拡散防止などあまり現実的でないようです。
私もこの電磁パルスという現象はこの記事を見るまで全く知りませんでした。現代社会で「電気がなくなる怖さ」は十分想定できますので、こういったことがSFの世界で終わってくれることを祈っています。
核兵器の恐ろしさとして熱と爆風による破壊と殺傷、そして放射能汚染は深刻な脅威です。しかしはるか上空の核爆発で、地上に電気がなくなる恐怖が存在するようです。
一定の高度で核爆発が起きたとき、放出されるガンマ線が空気分子と衝突すると「電磁パルス」という電磁波が生じるとされています。この電磁パルスが地磁気に引き寄せられ地上に向かうとき大電流となり、電子機器や送電線などに入り込み破壊してしまうということです。
2004年に米議会に提出された専門家委員会の報告書「電磁パルス攻撃の合衆国における脅威評価」によると、電磁パルスは核爆発が地上40~400キロの高さで起こるときに最も発生しやすいようです。爆発地点が米国中部の上空400キロの場合、地上の影響範囲は米国をすっぽり覆う半径2,200キロに達すると試算されています。
10キロトン程度の核弾頭(広島が15キロトン)大気が希薄な上空で爆発しても、爆風はほとんど起きず、熱風や放射能の影響も地上には届きません。しかしその間に電磁パルスによる大電流が送電線などに入り込み、ネットワークで結ばれた発電や変電施設は次々に焼け落ちた状態になります。当然スマホやPCなどの電子機器部品も破壊されるようです。
こうした現象は核開発初期から予想されており、1962年に米国が北太平洋上空400キロで行った核実験では、1300キロ離れたハワイ・オアフ島で停電が発生しました。63年に大気圏内、宇宙空間での核実験を禁止した部分的核実験禁止条約が発効し、それ以後こういった高度での実験は行われていません。
近年米国では電磁パルスで起こる「電気のない世界」をテーマとした近未来小説などが続々発表され、一つのジャンルを形成しているほどだといいます。先の04年の報告書では、全米規模の電力システムの崩壊があった場合復旧には数年を要し、食料品や燃料、医薬品など物資の欠乏により、1年後に90%が死亡すると予測しています。
このように通常の核攻撃よりはるかに被害の大きい電磁パルス攻撃を、北朝鮮も認識しているという見方も出ているようです。日本でもこの電磁パルス攻撃に対処する動きも出ているようですが、核兵器の全廃と拡散防止などあまり現実的でないようです。
私もこの電磁パルスという現象はこの記事を見るまで全く知りませんでした。現代社会で「電気がなくなる怖さ」は十分想定できますので、こういったことがSFの世界で終わってくれることを祈っています。