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新型コロナの迅速検査法開発続く

2020-03-26 10:19:56 | その他
新型コロナウイルス感染の有無をこれまでのPCR検査より短時間で調べることができる検査法を横浜市立大学と長崎大学が相次いで開発しました。

季節性インフルエンザの検査で使われる様な「迅速検査法」で、新型ウイルス用はまだありませんでした。2研究機関の成果は簡単に使える検査法として早期の実用化が期待されています。

長崎大学と民間会社は、40分以内で感染の有無が分かるシステムを開発し、すでに臨床試験を始めたと発表しました。研究グループはこのシステムを用いた装置は、軽量でコンパクトで操作性にも優れているとしています。

この長崎大学のシステムは、遺伝子増殖法のひとつである「蛍光LAMP法」を応用して新型コロナウイルスの検出方法を開発しました。

陽性と判定された長崎県の感染者から採取された検体で検証した結果、ウイルス遺伝子を約10分で検出でき、ウイルス遺伝子を抽出するための前処理操作時間を含めて40分以内で検査ができたようです。

この長崎大学の詳細はわかりませんが、従来の方法より簡便であり、どの程度の信頼度があるかは臨床試験で明らかになりそうです。

横浜市立大学は。新型コロナウイルス感染者の血清に含まれる抗体を検出することに成功したと発表しました。血液から分離した血清を調べてウイルスに対抗する抗体を検出する「ELISA法」と「イムノクロマト法」の2種類の方法を応用しています。

民間企業の試薬キット化技術と組み合わせて、最短で15分程度の短時間で結果が分かる新検査薬キットの実用化を進めています。

横浜市立大学の研究グループが、感染がすでに判明している6人に今回考案した検出法を実施したところ、いずれも陽性反応が確認されました。

ただしこの検査法は抗体を見つけることが基本ですので、感染早期は抗体が見つかりにくく、発症7〜10日後の人の検査に有効としています。研究グループは血清を使う方法のために検体が採取しやすく、検体採取時の医療従事者などへの2次感染リスクが比較的低い特徴があるとしています。

この方法の詳細も省略しますが、ELISA法は通常の血液検査などにも使用されている確立したものですので、応用法としては信頼度は高いのかもしれません。

現在使われているPCR検査は、検体と試薬を混ぜた資料をいくつかの工程で処理してウイルス遺伝子を増幅させます。このため検査結果が出るまで通常4〜6時間かかるとされていますので、こういった迅速検査法が確立されれば多くの検体の処理も可能となりそうです。

それでも新しい検査法は、最も重要な感度や偽陽性の出現頻度などの詳しい検証が必要ですので、まだまだ時間はかかるのかもしれません。


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