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免疫力のカギは「ミトコンドリア」

2021-02-18 10:29:21 | 健康・医療
このところ新型コロナのワクチンの話題が多くなっていますが、このブログでも触れたようにワクチンを効果的にするには、免疫が重要な役割を果たしています。

この免疫力のアップのカギが「ミトコンドリア」にあるという記事が日刊ゲンダイに掲載されていました。

免疫の難しさは単に免疫力を高めればよいというわけではなく、新型コロナの死亡原因のひとつに免疫暴走(サイトカインストーム)が生じるためとされています。

免疫暴走は簡単にいえば、免疫物質の分泌のコントロールができなくなり、過剰に戦いを続けることにより色々な箇所で炎症が生じてしまうことです。こういった問題はありますが、ウイルスなどの病原体と闘うためには免疫力のアップは必須なこととなります。

免疫システムに関わっているのが免疫細胞で、免疫細胞は主に核、細胞膜、細胞質で構成されています。ミトコンドリアは細胞質のひとつで、細胞の活動エネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)を合成する働きを担っています。

細胞エネルギーをどれだけ作れるかによって、細胞がしっかりと役目を果たせるかどうかが決まります。ミトコンドリアがきちんと働けるかどうかで、免疫細胞が分担する免疫機能の役割を十分に発揮できるかが変わってきます。

多くの論文でミトコンドリア量が減少するとエネルギー生産が減少し、免疫細胞の機能低下が起こることが報告されています。ミトコンドリアはATP合成以外の生命現象にも関与し、酸素呼吸の場としても知られています。

ヒトにおいても代謝の活発な細胞に数百から数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている重要な器官です。このミトコンドリアのエネルギー生産に欠かせない物質が還元型コエンザイムQ10です。

ミトコンドリアの内膜に豊富に存在し、ATPが生産される過程で利用されほかの物質では代替できません。日本では軽度および中程度のうっ血性心不全症状を改善する治療薬として用いられているほか、健康食品やサプリメント、化粧品の成分としても使われています。

Q10は加齢で精神的・肉体的負担が大きくなり酸化ストレスが増大すると、体内での消費量が増えますが、加齢とともに体内での生産量が減少します。

Q10は食事からも摂取できますが、その量は5ミリグラム程度で、十分な効果を期待するには1日100ミリグラムの補給を推奨するという報告があるようです。この解説者は不足分をサプリメントの活用としていますが、あまり賛成できません。

Q10は名前の通り補酵素で、それほど消費されるものではなく、多分必要量は体内に蓄積されているはずです。

ミトコンドリアを活性化するのは必要であり、その方法がQ10の摂取というのはあまり納得できませんが、青魚でも食べるのが良いのかもしれません。


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