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植物はなぜ緑色なのか

2016-02-17 10:53:34 | 自然
タイトルに書いた植物はなぜ緑色なのかという表題のコラムを見つけました。かなり長い文章だったのですが、簡単に要約すると次のようなものです。

まず動物は種によってさまざまな色合いのものがいるのに、植物はどんなに種類が違っても緑色しかないというところから始まります。植物が緑色なのは当たり前というところに、疑問を持つというのは面白いことです。この植物が緑色に見えるということは、太陽光の中から緑色だけ吸収せず、反射してしまうから緑に見えるわけです。太陽の光を利用して、光合成をやっている植物が、なぜ緑色を利用しないのかというのが基調です。

緑色というのは可視光線の中で、ほぼ中央に位置し最もエネルギー的には強い光ということです。せっかく光エネルギーを利用しているのに、効率の良いはずの緑色を反射して使わないのはなぜか、という論法で、永遠の謎であろうとしています。また植物は光合成によって作り出したグルコースの、70%を根から排出しており、これと動物との共生関係に触れています。

70%も出してしまうのはやや多すぎる気がしますが、植物のおかげで動物が生きていることは確かです。余談ですが、私は色と人間の感覚というところに興味がありました。つまり色というのは波の一種ですので、その波長を網膜が感知し、その情報を脳に送り、例えばこれは緑色だと認識するわけです。これが全員同じような感覚なのか、それとも人によって違うのかという問題です。

色の名前というのは、学習によって覚えるものですので、どう感じていようとも全くわからないということになります。昔でいう「色盲」という(差別用語だったごめんなさい)障害があると、色の区別がしにくいという人もいます。このある波長の色を見た時に個々の人がどういう感覚になるのか、これこそ永遠に確かめようのないことですが、違っているほうが面白いという感じを持っています。

さてこの植物はなぜ緑色かということの私の回答としては、たまたまというか偶然説ということになります。植物の緑色は、クロロフィル(葉緑素)の色で、これはポルフィリンという環状化合物の中央に鉄が配位し、キレート構造を取っており、これがたまたま緑色に発色する、つまり緑の光を反射する性質があるわけです。

このキレートの色は面白く、例えば同じようなものですが、動物の体内で酸素を運ぶ赤血球中のヘモグロビンは赤い色をしているわけです。つまり光合成をするために、クロロフィルという手段を獲得し、それがたまたま緑色で、どんなに進化してもこの基本部分だけは変わらなかったということになります。何の夢もない答えになりますが、自然というのはこんなものかもしれません。

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