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コロナの「日本の奇跡」は国民集団免疫説

2020-06-01 10:27:43 | 時事
新型コロナウイルスの感染拡大で、一時は日本も医療崩壊の危機に見舞われました。しかし不幸中の幸いだったのは、世界各国に比べて死者数が大幅に抑えこめ「日本の奇跡」と呼ばれています。

京都大学などの研究グループが、実は日本人には新型コロナウイルスの免疫があったという説を発表しました。

なぜ国ごとに死亡者数に開きがあるのか、特になぜ日本はここまで死者数を抑え込むことができたのかは不思議なことと言えるようです。研究グループによると、新型コロナウイルスには3つの型があるといいます。

S型、K型、G型で、最初に弱いS型が発生し、それが変異したものがK型で、武漢でさらに変異した感染力の強い型がG型としています。

今年は日本ではインフルエンザの感染者が少なかったといわれています。新型コロナの警戒で手洗いが励行された結果とみる向きもありますが、実は日本人が早期にコロナウイルスに感染していたため、インフルエンザに罹らなかったというのが研究グループの見解です。

これをウイルス競合あるいはウイルス干渉と呼んでいます。S型は無症候性も多い弱毒ウイルスなので、インフルエンザに対するウイルス干渉も弱いものでした。

S型から変異したK型は、無症候性〜軽症で中国では感知されずに蔓延しましたが、日本のインフルエンザ流行曲線が大きく欠けるほどK型ウイルスの流入が認められました。武漢においてさらに変異した武漢G型は、さらに重症の肺炎を起こすため、武漢は閉鎖されました。

一方上海で変異したG型は、最初にイタリアに広がりその後ヨーロッパ全体と米国で流行しました(欧米G型)。日本政府が行っていた入国制限は、3月9日までは武漢からに限られていました。

その結果S型とK型が武漢以外の中国全土から日本に流入・蔓延し、多くの日本人が感染しました。旧正月を含む昨年11月から今年2月末の間に、184万人の中国人が来日したといわれています。

つまり日本人は武漢で猛威をふるったG型が日本に到来する前に、既に新型コロナの免疫ができていたという事になります。詳しい計算は省略しますが、日本人の免疫%からいうと、G型に感染する日本人はおよそ26.4%とされています。

つまり日本人の70%以上の人はG型コロナには感染しないという計算になるようです。実際はS型に対する免疫では、抗体依存性免疫増強(ADE)効果があるなど、やや難しい問題はあるようで、それほど安心はできないのかもしれません。

もしこの説が正しければ、今後予想される2波、3波の感染拡大は非常に小さなものになり、あまり心配しなくてもよさそうです。

それでも新型コロナの収束までは先が見えないので、今後も感染予防は注意が必要なようです。


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