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「関節痛」の幹細胞医療が始まっている

2023-08-28 10:32:47 | 健康・医療
歳をとると「関節痛」が出る人が多くなり、私の友人知人にも悩んでいる人がかなりいます。

ほとんど運動ができなくなったり、痛みをごまかしながらゴルフをするといった話をよく聞きます。この半ば治療をあきらめている関節痛を手術せずに、再生医療を使って完治できるようになってきたようです。

日本国内に3000万人もの患者がいるとされる関節痛ですが、これだけ多くの人が悩まされているにもかかわらず、完治をあきらめている人が多いのが現状です。

近くの病院に行っても湿布薬を渡されるだけで、根本的な治療をしてもらえず、また痛んでくるが歳のせいだとあきらめてしまう人が多いようです。近年では関節痛にも「再生医療」の提供が始まっており、関節痛は完治する病気になりつつあります。

野球で活躍している大谷翔平選手が、肘の治療に「幹細胞治療」という再生医療を試したことで話題になりました。そもそも関節痛はどのようにして起きるのでしょうか。

「軟骨がすり減って痛む」といいますが、ある面では間違っており、軟骨の中には神経が無く軟骨自体が痛むことはないのです。軟骨がすり減ってくると、付近の組織が本来のバランスを保てなくなり、骨のヘリがぶつかったり筋肉が引っ張られたりして炎症が起こります。

炎症を繰り返すうちに、関節を修復する「滑膜」が過剰に反応して腫れ始めます。関節の痛みが長く続くと安静にしたくなりますが、安静にしていると靱帯が硬直したり筋肉の伸びが悪くなったりして、かえって痛みが悪化してしまいます。

こうして慢性的に「関節痛」に悩まされるようになるわけです。治療としてのリハビリには「物理療法」と「運動療法」があります。物理療法は超音波や電機の刺激で痛みを緩和するもので、運動療法はトレーニングでの身体づくりを指します。

患部への「ヒアルロン酸注射」も関節痛医療のひとつで、関節の間にある関節液にはもともとヒアルロン酸が含まれており、これを注射することで関節の動きを滑らかにしたり、痛みを抑える効果が期待できます。

また重度の関節痛の治療では、人工関節を埋め込む手術を行うこともあります。「幹細胞治療」は今まで懸念されてきたデメリットを解消しながら、より大きな効果が期待できる画期的な治療法です。

この治療では「幹細胞」を患者から取り出して培養し、体内の損傷がある部位に注入します。これは傷の修復だけでなく、すり減った軟骨の回復や変形した関節の修復にも効果があることが明らかになっています。

治療期間は症状の進行度合いによって変わりますが、大体3〜6か月程度のようです。関節痛の再生医療にはその他「PRP治療」なども開発されており、ほぼ実用化されていると言えるようです。

これには約60万円とかなり高額になりますが、完治できるのであれば試してみる価値はありそうな気もします。


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