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世界のプラゴミ汚染防止へ条約作り進む

2023-12-12 10:36:19 | 時事
プラスチックゴミによる環境汚染が色々と話題になっています。

しかしプラスチックは現代社会ではなくてはならぬものとなっており、例えば電化製品などを購入すると大量の発泡スチロールなどで梱包されています。食品トレーやその包装など安くて軽い代替物はできそうにありません。

当然世界の生産量は増加の一途をたどり、この傾向に合わせるようにプラゴミの量も増え続けています。陸地や川から海に流れ込み、漂流するうちに小さくなった「マイクロプラスチック」は、海の生物の体内に入り食物連鎖を通じて人間の健康に悪影響を与える可能性が指摘されています。

この世界的なプラゴミ汚染の拡大を解決しようと、国連のもとで国際条約作りが進んでいます。しかし条約がプラゴミの排出や廃棄を何らかの形で規制し、法的拘束力がある内容になるのかは見通せていません。

国連環境計画は2020年5月に「蛇口を閉める」と題した世界のプラゴミ汚染問題を概観する報告書を公表しました。

報告書は世界のプラスチックの生産量と使用量は1950年以降飛躍的に増加し、毎年4億3000万トン生産され、このうち3分の2はすぐに廃棄物となる短命製品で、その量は増加の一途だと指摘しています。

生産量はこのままでは2060年には現在の3倍に達すると予測しています。報告書によると、生産使用されたプラスチックのうち、2020年時点で約2億3800万トンがゴミになり、約1億700万トンが海を含む環境中に流出したとしています。

また対策をしないと世界の社会的、環境的コストは年間3000〜6000億ドルにのぼると推計し、2040年までにごみの量を大幅に削減するコストは約650億ドルで済むとしいています。

報告書は製品の使い捨て市場から再利用可能な市場に、つまり「捨てる経済」から「再利用経済」により、プラゴミは2040年までに最大80%減らせると指摘しています。過剰包装など不要な使用をなくし、再利用、リサイクル、代替素材への転換が必要と強調しています。

何となく難しい問題のような気もしますが、私の住んでいる神奈川県ではほとんどのプラスチックはサーマルリサイクル、つまり燃焼して発生する熱を有効利用しています。このようにすべてのプラゴミを完全に燃焼してしまえば、環境汚染はなくなるような気がします。

結局すべての廃プラスチックを完全に回収、燃焼することによってかなり改善されるのではないでしょうか。国民全員がプラゴミを回収するという「意識の問題」のような気もしています。


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