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感染対策をしているのになぜインフルエンザは拡大するのか

2023-02-07 11:06:00 | 時事
新型コロナの第8波はやっと収束してきましたが、今年はインフルエンザの流行が始まっているようです。

過去2年間インフルエンザが流行しなかったのは、感染対策としてのマスクや手指の消毒などの効果が出ているためと考えていました。

この新型コロナの感染対策を緩和しようという動きが出ていることは確かですが、どこに行ってもまだほぼすべての人がマスクを着け、しっかり消毒などしているのに流行が始まってしまいました。

2023年第4週(1月23日〜1月29日)のデータによると、定点医療機関当りの患者数は全国平均で10.36人となっており、「注意報」レベルを超えて流行が続いています。また学級閉鎖数は1,326と2020年2月以来、3年ぶりの数を記録しています。

また国立感染症研究所によると、「警報」レベルに到達している地域は、全国で32地域あります。都道府県としては沖縄県がすでに3週間連続で「警報」レベルとなっています。

前述のように感染対策を継続しているのに、なぜインフルエンザの感染が拡大するのでしょうか。専門家によると国全体で感染症を抑圧していたことから、インフルエンザウイルスに暴露されずに過ごし、このウイルスに対する免疫が集団として成立していないことが挙げられています。

ただ流行が無かったのはわずか2年であり、感染者は国民の10%程度とすると、免疫ができていなかったというのは考えにくいような気がします。

またコロナ禍に入ってインフルエンザの流行が見られなかったことから、今年も流行しないだろうという事でインフルエンザワクチンを接種していない人が多い可能性を挙げています。

この具体的な数値は分かりませんが、ワクチン信奉者は多くそれほど減ってしまうとは考えにくい気がします。本来ワクチンは長期間有効で毎年打つ必要がないものですが、インフルエンザは変異が多いため流行株を推定してワクチンを作るというあやふやなものです。

今年度の流行株がこの予測に合っているのかどうかは分かりませんが(これは絶対にに発表されません)、ワクチンの効果は元々それほど多くないため接種減が原因とは考えられません。

むしろ海外からの渡航者の増加による新たな変異株の流入の方が、流行の原因といえるのかもしれません。時期的にはこれから増加する可能性は高いと思いますが、従来の感染対策をしっかり行うことが重要な気がします。

こうして見てくると、何故今年インフルエンザが流行しそうなのか、その原因は結局のところ分からないといえそうです。新型コロナが収束する理由も不明のままですが、ウイルス感染症というのはまだまだ謎の部分が多いというのが結論かもしれません。


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