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健康診断の検査にもリスクが

2021-05-17 10:24:10 | 健康・医療
私は現役のころは会社の定期健康診断を必ず受け、引退後は市の補助がある健康診断を受けています。

しかしこの検診で若干の異常値が出たことはありますが、特に病気が見つかったことはありません。新潟大学の先生の無駄な検診もたくさんあるという話が、ポストセブンに掲載されていました。

受診することで体に負担をかけたり病気や不調を呼び込んだりと、健診そのものがリスクになる可能性があるようです。その代表的なものとして胃のバリウム検査を挙げています。

実は私は長年検診を受けていますが、バリウム検査は一度も受けたことがありません。ここで使用するのは硫酸バリウムですが、これは実験で使うことのある化合物です。

全く水に溶けず体内に吸収されることはないと分かっていますが、実験に使用するような試薬を大量に飲むということに抵抗があり、いろいろな理由を付けて受けずに済ましていました。

胃のバリウム検査は、X線で被ばくする上にまれではあるのですが、バリウムが固まって腸に穴が開いて重篤な合併症を引き起こす可能性があるようです。身体への負担が大きい割に、胃ガンの発見率も高くありません。

バリウム検査で異常があれば内視鏡検査をするので、最初から内視鏡検査を受けた方が良いとしています。現実的にはどこにでもあるX線装置と検査技師で済むバリウム検査を、設備と医師が必要な内視鏡に置き換えるのは難しそうな気がします。

次が肺ガンのX線検査について、必要ないうえに危険性も伴うと指摘しています。レントゲンによる肺がん検診では、肺ガンによる死亡率を減らせないことが分かっています。むしろ検診を受けた群の肺がん患者が増加しており、X線の被ばくによるものではないかと推察されるようです。

肺のレントゲン検査は結核検査の名残で、結核が激減している現代では検診として受けるメリットはないとしています。肺がん検診は、精度が高いCTスキャンを受けた方が良いようです。しかしここでも簡単なX線検査をCTに変えるのは現実的でないような気がします。

被ばくという点でもCTはX線の何十倍もの放射線を浴びますので、その危険性もあると思われます。最後が「脳ドック」ですが、これはCTスキャンやMRIを使って脳動脈瘤や脳梗塞、腫瘍など脳の異常を調べる検査です。

受けた人の寿命が伸びたというデータがなく、まさに医療ビジネスと言えるようです。かなりの確率でさほど問題にならない小さい動脈瘤を見つけ、過剰医療につながってしまうようです。

その他PET検査の弊害なども出ていましたが、自分が必要だと思う検査を受けるのもなかなか難しいのかもしれません。


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