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マスクに感染症の「予防効果」はあるのか

2023-10-11 10:39:28 | 健康・医療
この時期になってもコロナはあまり減少せず、インフルエンザまで流行の兆しが出ているようです。

ただしこれは、コロナを心配する人がちょっとした症状でも受診することによって、見かけの感染者数が増加しているだけと、あまり心配はしていません。

私は外出するときは必ずマスクをしていますが、これは予防のためというよりは単なる外出時の7つ道具になってきたためのような気がします。時計や携帯、財布、タバコのように単にマスクも習慣のようになっているためです。

外ではまだ半数以上の人がマスクをしていますので、若干の同調圧力的気分が残っているのかもしれません。最近のマスクの予防効果についての解説記事がありましたので紹介します。

結論から言えば、新型コロナやインフルエンザなどに、感染しない感染させないという点で、マスクの着用には一定の効果があるようです。

香港大学などの研究グループが2020年に発表した論文によると、サージカルマスクを着用することで感染者から出る飛沫やエアロゾル中のウイルスの検出が減ることが分かったとしています。

この研究では香港の一般外来を受診し、呼吸器感染症にかかっていない参加者を募集し、マスクをしているかどうかで参加者のウイルス排出の有無を比較したところ、マスクを着用した場合呼気の飛沫中のインフルエンザウイルス、エアロゾル中のコロナウイルスの検出量が大きく減ることが分かりました。

例えば飛沫で比較すると、コロナウイルスはマスクなしでは10人中3人からウイルスが検出されたのに、マスクありでは11人全員が検出されていません。またインフルエンザウイルスはマスクなしで23人中6人からウイルスが検出され、マスクありでは27人中1人からしかウイルスが検出されませんでした。

このことからコロナとインフルエンザに関して言えばマスクをすることで飛沫中のウイルスはかなり減りますが、一般的な風邪症状を引き起こすライノウイルスについては両者に大きな違いはありませんでした。

また10代前半の子供を対象に米国で行われたマスク研究によれば、サージカルマスクは特にくしゃみによって排出される飛沫を約54%減少させたという報告もあります。

同じようにサージカルマスクの着用により、インフルエンザにかかった人の呼気中のウイルス量が約3分の1になったという研究もあります。このようにある程度の予防効果はあるようですが、マスの着用の方法などかなりしっかりさせないといけないなどの問題点があります。

私はもうしばらくはあくまで7つ道具として、外出時にはマスクをしていくことを続けようかと思っています。


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