最近ネットを中心に「血液クレンジング」という処方がいろいろ話題になっているようです。
血液クレンジングとは、100mlほどの血液を抜きオゾンを注入して再度体内に戻すという仕組みで、オゾン療法とも呼ばれています。
冷え性や美容に効果があるとして、多くの芸能人やインフルエンサーと呼ばれる著名人が、黒っぽい静脈血が鮮やかな赤に変わる写真と共にSNSで拡散しているようです。
これについてネット上で疑問視する声が飛び交い、美容外科医が効果を否定したり、投稿を削除するなどいわゆる炎上したとのことです。
血液クレンジングを行っている各クリニックのホームページには、冷え性、アレルギー、認知症、ガン、HIV、ヘルペスなどの様々な症状への効果が謳われています。このオゾン療法は過去にも何度かブームがあったようですが、その効果ははっきりしない面があるままです。
一般には信頼できる臨床試験での検証が少なく、エビデンスに基づいた医療とは言えないというのが実際のようです。一方日本酸化療法医学会というような組織もあり、ここではドイツ発症の治療法で、海外では保険がきく国もあると述べています。
日本ではオゾンは毒というイメージが強く誤解を持たれていますが、ガンや線維筋痛病などで症状改善の実績があるとしています。
オゾンは酸素が3分子結合したもので、非常に反応性が高く毒性も強いものです。私の研究室にもオゾン発生装置がありましたが、有機化学的には非常に有用な化合物ですが、酸化力も高いためなかなか取り扱いが難しいものでした。
これを血液中に入れるとすぐ酸素に変わりヘモグロビンと結びつくはずですが、その時活性酸素が発生しますので、何か悪い事をしそうな気もします。
ただこれを体内に入れると、この活性酸素を分解する酵素が活性化されるはずで、活性酸素を除く効果が発揮できるのかもしれません。
血液クレンジングの効果についてはよく分かりませんが(私は否定的です)、こういった効果検証がされていない医療サービスが宣伝されたり、SNSで拡散してい事態が問題かもしれません。
医療機関が広告をする場合、「医療広告ガイドライン」に従う必要があり、2017年には医療法が改正されホームページにも広告規制が及ぶようにはなっています。しかし実効的な罰則が実施されることは極めてまれで、取り締まりの実権がないといえるようです。
従って消費者が自身の判断で治療を受けるかどうか決めざるを得ないのが現状といえます。ネット上では怪しげなものも含めて、非常に多くの医療行為もどきの宣伝が行われていますが、苦しんでいる人につけ込むような行為はしっかり規制してほしいものです。
血液クレンジングとは、100mlほどの血液を抜きオゾンを注入して再度体内に戻すという仕組みで、オゾン療法とも呼ばれています。
冷え性や美容に効果があるとして、多くの芸能人やインフルエンサーと呼ばれる著名人が、黒っぽい静脈血が鮮やかな赤に変わる写真と共にSNSで拡散しているようです。
これについてネット上で疑問視する声が飛び交い、美容外科医が効果を否定したり、投稿を削除するなどいわゆる炎上したとのことです。
血液クレンジングを行っている各クリニックのホームページには、冷え性、アレルギー、認知症、ガン、HIV、ヘルペスなどの様々な症状への効果が謳われています。このオゾン療法は過去にも何度かブームがあったようですが、その効果ははっきりしない面があるままです。
一般には信頼できる臨床試験での検証が少なく、エビデンスに基づいた医療とは言えないというのが実際のようです。一方日本酸化療法医学会というような組織もあり、ここではドイツ発症の治療法で、海外では保険がきく国もあると述べています。
日本ではオゾンは毒というイメージが強く誤解を持たれていますが、ガンや線維筋痛病などで症状改善の実績があるとしています。
オゾンは酸素が3分子結合したもので、非常に反応性が高く毒性も強いものです。私の研究室にもオゾン発生装置がありましたが、有機化学的には非常に有用な化合物ですが、酸化力も高いためなかなか取り扱いが難しいものでした。
これを血液中に入れるとすぐ酸素に変わりヘモグロビンと結びつくはずですが、その時活性酸素が発生しますので、何か悪い事をしそうな気もします。
ただこれを体内に入れると、この活性酸素を分解する酵素が活性化されるはずで、活性酸素を除く効果が発揮できるのかもしれません。
血液クレンジングの効果についてはよく分かりませんが(私は否定的です)、こういった効果検証がされていない医療サービスが宣伝されたり、SNSで拡散してい事態が問題かもしれません。
医療機関が広告をする場合、「医療広告ガイドライン」に従う必要があり、2017年には医療法が改正されホームページにも広告規制が及ぶようにはなっています。しかし実効的な罰則が実施されることは極めてまれで、取り締まりの実権がないといえるようです。
従って消費者が自身の判断で治療を受けるかどうか決めざるを得ないのが現状といえます。ネット上では怪しげなものも含めて、非常に多くの医療行為もどきの宣伝が行われていますが、苦しんでいる人につけ込むような行為はしっかり規制してほしいものです。
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