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大腸ガンの転移促進するタンパク質を解明

2023-11-11 10:39:27 | 健康・医療
私の友人にも大腸の内視鏡検査をしたところ、いくつかポリープが見つかり切除したという話しを聞きます。

やはりこういった内視鏡検査が、大腸ガンの早期発見には有効なようです。私は会社の健康診断の時便の潜血検査位しかやっていませんが、今のところ異常は見つかっていません。

かみさんは2年に1回くらい大腸の内視鏡検査を受けていますが、前日から大量の下剤を飲んだり、かなり準備が大変です。現在は簡単に検査が受けられるようになっていますが、やはり患者の負担はそれなりに大変そうです。

治療が難しく、転移しやすい高悪性度の大腸ガンでは、ガン細胞の周辺に多く含まれる特定のタンパク質が転移を促進していることを京都大学などの研究グループが突き止めました。このタンパク質の発生を抑えられれば、がんの転移を効果的に抑制する可能性があるようです。

このタンパク質は、悪性度の高い大腸ガンのうち、ガン細胞以外の「腫瘍間質」に多く含まれる「トロンボスポンジル1」(THBS1)と呼ばれています。

遺伝子操作でTHBS1を分泌しないようにしたマウスの大腸に、研究グループがガン細胞を移植したところ、免疫細胞が活性化して転移が抑制され生存期間が延びることが確認されました。

このマウスに正常なマウスの骨髄細胞を移植したところ、THBS1が分泌されるようになり、再び転移がみられるようになりました。またTHBS1は骨髄で作られる免疫細胞で多く分泌されることや、この細胞が腫瘍に集まる仕組みも解明しました。

このTHBS1はコラーゲンおよびリジルオキシダーゼの前駆体やコラーゲン架橋結合部位と相互作用することによって、マトリックスの恒常性維持を促進することが知られています。

研究グループは、「大腸ガンは転移すると生存率が低下します。THBS1を標的にした大腸ガン治療法の開発だけでなく、他のガンの転移抑制にもつなげたい」と述べています。

ガンが何故転移するのかはいろいろな説がありますが、今回の研究はガン転移抑制の第1歩となるのかもしれません。


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