豊富な栄養素を持ち「完全食」と呼ばれる卵ですが、健康に与える影響には賛否両論があり、長らく1日何個まで食べてよいのかという「卵論争」が繰り返されてきました。
卵にはコレステロールが多く含まれていることもあり、1日に1個までという説や、卵を多く食べると長寿につながるというような説も出ていました。
今年3月にノースウエスタン大学から出た報告書では、「卵を1週間に3~4個食べる人は、全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある」というものでした。
今回の研究は、約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を「統合」して導き出されたもので、その分析も精緻に行われているようです。
この研究では、他の食事からとるコレステロールや生活習慣などの要因を厳密に取り除いたうえで、卵に含まれるコレステロールが心筋梗塞や脳梗塞、さらには死亡率に悪影響を及ぼしていることが明らかになったとしています。
この研究では何個までは大丈夫というという上限値は示されておらず、摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクがは低くなると判断されるようです。日本の専門家も、従来卵は一週間に6個程度が良いと指導していたものを、この論文から卵は控えめにした方が良いと説明しているとしています。
ただし卵の摂取量は栄養状態やそれ以外の食事内容、年齢などによっても変わる可能性があり、栄養が不足しがちな高齢者や育ち盛りの子供などは、必ずしも卵は控えた方が良いとは言えないようです。
この論文により卵論争が決着したというような論調ですが、素人の私でもやや違和感を覚えます。コレステロールについては昔からいわれていることですが、ヒトの体内ではかなり大量のコレステロールを常に合成しています。
具体的な量ははっきりしませんが、食事からとるコレステロールの何倍かに当たるようです。そのため高脂血症治療薬として、コレステロール合成阻害剤が世界中で大量に処方されてきました。
これは一種のブームのようになっていましたが、今ではこの阻害剤の使用は減ってきているようです。コレステロール自身の考え方も変わっており、HDLだけでなくLDLコレステロールの概念も出てきて、全てのコレステロールが健康に悪いわけでは無くなっています。
こういう状況で、卵のコレステロールだけに注目して、なるべく摂取しない方が良いという結果は、すぐに逆の研究結果が出るような気がします。私は卵かけごはんが好きでほぼ毎朝食べていますが、この習慣を変えるほどの研究結果ではないと思っています。
卵にはコレステロールが多く含まれていることもあり、1日に1個までという説や、卵を多く食べると長寿につながるというような説も出ていました。
今年3月にノースウエスタン大学から出た報告書では、「卵を1週間に3~4個食べる人は、全く食べない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高く、早死にする危険性がある」というものでした。
今回の研究は、約2万9000人のアメリカ人を平均で17年半追跡した6つの研究を「統合」して導き出されたもので、その分析も精緻に行われているようです。
この研究では、他の食事からとるコレステロールや生活習慣などの要因を厳密に取り除いたうえで、卵に含まれるコレステロールが心筋梗塞や脳梗塞、さらには死亡率に悪影響を及ぼしていることが明らかになったとしています。
この研究では何個までは大丈夫というという上限値は示されておらず、摂取量が少なければ少ないほど病気になるリスクがは低くなると判断されるようです。日本の専門家も、従来卵は一週間に6個程度が良いと指導していたものを、この論文から卵は控えめにした方が良いと説明しているとしています。
ただし卵の摂取量は栄養状態やそれ以外の食事内容、年齢などによっても変わる可能性があり、栄養が不足しがちな高齢者や育ち盛りの子供などは、必ずしも卵は控えた方が良いとは言えないようです。
この論文により卵論争が決着したというような論調ですが、素人の私でもやや違和感を覚えます。コレステロールについては昔からいわれていることですが、ヒトの体内ではかなり大量のコレステロールを常に合成しています。
具体的な量ははっきりしませんが、食事からとるコレステロールの何倍かに当たるようです。そのため高脂血症治療薬として、コレステロール合成阻害剤が世界中で大量に処方されてきました。
これは一種のブームのようになっていましたが、今ではこの阻害剤の使用は減ってきているようです。コレステロール自身の考え方も変わっており、HDLだけでなくLDLコレステロールの概念も出てきて、全てのコレステロールが健康に悪いわけでは無くなっています。
こういう状況で、卵のコレステロールだけに注目して、なるべく摂取しない方が良いという結果は、すぐに逆の研究結果が出るような気がします。私は卵かけごはんが好きでほぼ毎朝食べていますが、この習慣を変えるほどの研究結果ではないと思っています。
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