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スマートウオッチで血液検査の結果を予測

2021-07-21 10:25:03 | 健康・医療
数年前スマートウオッチを購入し、その面白い機能についてこのブログでも紹介しました。

私が購入したものは安価で、どの程度信頼性があるのかわからないようなものでしたが、かなり色々なデータを取ることができました。最近の機種は精度も高くなり、また機能もずいぶん増えているようです。

知人で不整脈があるというので、アップルウオッチの心電図機能をフルに使っているという話も聞きました。最近の研究によれば、血液検査の結果を予測できることが分かってきたという記事がありました。

ヂューク大学やスタンフォード大学の研究者によれば、機械学習を活用し、心拍数、体温、日々の活動量などウエアラブル機器から得られるデータから特定の疾患の初期症状を発見したり、臨床血液検査の結果を予測したりすることができると示唆しています。

スマートウオッチにより赤血球数の変化、脱水症状、貧血などの動向が分かったとしています。研究では心拍数、歩数、皮膚温度、皮膚電気活動を測定するインテルのスマートウオッチを用いて、54人の患者のデータを3年以上にわたって追跡しました。

それとは別に心拍数や赤血球・白血球数、血中酸素濃度、血糖値などのデータを心拍計や血液検査によって定期的に収集しました。

その結果、たとえば皮膚電気量が少ないことから患者が脱水状態にあることや、体を動かしていないのに体温が持続的な上昇していると疾患があることなどが示唆されました。

心拍数の変化からは血液中の酸素濃度の変化を予測でき、活動量が少ないのに心拍数が高い場合には、貧血であることを示していました。ただしウエアラブル機器から多くのデータを収集できる一方で、その多くは赤血球や白血球の数を正確に予測できるほど具体的ではないようです。

その一方でウエアラブル機器から得られた長期的なデータは、医師が治療法を決定するのに役立つような可能性を秘めているようです。心拍数や体温は日々変化があって、診療所で行われる一度きりの測定ではその自然な変化を捉えられません。

スマートウオッチのようなデバイスではこうした変化を長期的に追跡し、標準値から変動があれば特定することができるようです。

現在アップルやサムスンからは次世代スマートウオッチで血糖値の測定機能を研究しているとか、睡眠時無呼吸症候群を検出する機能を模索しているという情報があります。こうなるとウエアラブル機器を使って診療を受けるような日はそう遠くないような感じもします。

私もアップルなどの最新のスマートウオッチを購入しようかとも考えていますが、これが診療に利用されるようになるかは別な問題のような気もします。


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