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煙草病といわれるCOPD、新型コロナ死亡リスクも上昇

2022-12-05 10:41:44 | 健康・医療
11月26日が「世界COPDデー」という記事を見ました。私は数年前初期の肺気腫と診断され、それ以降吸入薬を処方されています。

このCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は喫煙によって生じるとされており、私はこのブログでも「煙草」のカテゴリーを持つほどの愛煙家ですので当然かもしれません。ただしこの病気の診断はなかなか難しいようです。

私が診断されたのは、何かの折に肺のCT検査を受けましたが、同じ病院でさらに9年ほど前に交通事故でCT検査を受けていました。このCT画像を詳しく比較したところ、9年前と比べて肺が若干拡大しており肺気腫の可能性ありと診断されたのです。

肺の画像自身には全く問題はなかったのですが、こういった過去の状態との比較で診断が可能となるようです。

さてこのCOPDですが、2021年12月の調査によると「あなたはCOPDを知っていますか」という質問に対して「良く知っている」「名前は聞いたことがある」と答えた人は、合わせて全体の28.2%と低い状況となっています。

タバコを吸い続けるほどCOPDは発症しやすくなり、老後COPDを発症し晩年には酸素療法が必要になることもあります。また日本の寿命調査に参加した6万人以上の男女を調べると、喫煙者の平均寿命は男性で8年、女性で10年短かったとされています。

日本では40歳以上の約530万人、70歳以上の約210万人がCOPDではないかと考えられていますが、このうち95%以上が診断されていません。この理由は病院を受診しようと思う喫煙者が少なく、かなり息切れが進行してから受診するためとされています。

COPDは感染症によって「急性憎悪」という状態に陥りやすくなり、入院することがあります。コロナ禍に入って約3年となり、COPDが新型コロナ診療に与える影響も徐々に明らかになったきました。

約123万人を対象とした解析によると、COPDの患者では新型コロナの死亡リスクが3.8倍高くなることが示されています。喫煙者の肺は異物を除去する機能が低下し、新型コロナの侵入門戸であるACE2受容体の発現が多くなり、容易に炎症を起こしやすくなります。

そのためオミクロン株以降新型コロナの致死率が低下したとはいえ、COPDの患者にとっては感染は一大事となります。この記事にはCOPDチェックリストが出ており、5つの質問に答えてCOPDリスクが高いかをチェックするというのがありました。

ところが年齢の質問で70歳以上が3点となっており、これでは1回でもタバコを吸うと4点以上となりCOPDの可能性ありとなってしまうというあまり意味のないものでした。

私は一生タバコを吸い続けられるよう、処方された吸入薬はまじめに使用し、COPDと共存しようと思っています。


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