人によって蚊に刺されやすい人とあまり刺されない人がいるようです。私は刺されない方で、かみさんと一緒にいるとかみさんは刺されて騒いでいても、私はほとんど刺されたことがありません。
全く刺されないかというとそうではなく、夏の夕方など外で何かをしていると腕にとまった蚊が血を吸っているということはあります。
蚊は世界で最も人の命を奪っているといわれ、マラリアやデング熱などの蚊が媒介する感染症による死者は年間72万人以上といわれています。蚊の小さな体の中には、ヒトの血を確実に吸うための驚くべき能力が詰め込まれていることが明らかになってきました。
超高感度で人を認識できるセンサー、暗闇でも確実に障害物を避けて飛ぶ仕組み、気付かれずにさせる特殊な針など暮らしに役だちそうな技術に応用することが可能になりそうな能力です。
蚊が媒介する感染症には、ウイルス感染症であるデング熱やジカ熱、日本脳炎、西ナイル熱、黄熱、そのほか原虫疾患であるマラリアなどがあります。
これらは主に熱帯や亜熱帯地域で流行していますが、マラリアはアフリカ中心に年間2億人以上が感染し、40万人以上が亡くなっています。蚊は人の血を吸って生きているわけではなく、花の蜜や樹液が主食で糖分さえあれば生きていけます。
オスの蚊は人の血をすいませんし、メスの蚊もある特定のものだけが人の血を吸うのです。未交配のメスは人の血に興味を示しませんし、蚊は卵を産むために人に血を吸っているのです。
ある研究ではヒトスジシマカの場合、血を吸うと1回で200個前後の卵を産みますが、血を吸わないと40個ほどになってしまうようです。蚊が最初に人に気づくきっかけとなるのが二酸化炭素です。
口の近くにある「小顎髭」という器官で認識し、これによって10メートルほど先に人がいることが分かるといいます。3メートルに近づくと「触覚」によって感知し、さらに1メートルの範囲までくるとやはり触角を使って「熱」を感知します。
それと同時に「複眼」によって色を感知し最終的に人の皮膚にとまって吸血を始めます。蚊が気付かれることなく差すことができる理由のひとつは、「針の細さ」で、一般的な採血用の鍼の10分の1のわずか0.05ミリほどです。
蚊の下唇の中には6本で構成される針が隠されています。蚊は吸血の際、まず外側の一対の針を使いますがこれには縁に鋭いギザギザがあり、ノコギリのように皮膚を切り開いていきます。そのため皮膚がたわまずに周囲の痛点への刺激を最小限に抑えることができ、痛みを感じないのです。
さらに蚊が針を回転させながら皮膚を指すことも、痛みの軽減につながっていることも明らかになりました。
こういった蚊の特殊な生態をどうヒトに応用するかは難しいようですが、将来的には痛みの無い注射も可能になるのかもしれません。
全く刺されないかというとそうではなく、夏の夕方など外で何かをしていると腕にとまった蚊が血を吸っているということはあります。
蚊は世界で最も人の命を奪っているといわれ、マラリアやデング熱などの蚊が媒介する感染症による死者は年間72万人以上といわれています。蚊の小さな体の中には、ヒトの血を確実に吸うための驚くべき能力が詰め込まれていることが明らかになってきました。
超高感度で人を認識できるセンサー、暗闇でも確実に障害物を避けて飛ぶ仕組み、気付かれずにさせる特殊な針など暮らしに役だちそうな技術に応用することが可能になりそうな能力です。
蚊が媒介する感染症には、ウイルス感染症であるデング熱やジカ熱、日本脳炎、西ナイル熱、黄熱、そのほか原虫疾患であるマラリアなどがあります。
これらは主に熱帯や亜熱帯地域で流行していますが、マラリアはアフリカ中心に年間2億人以上が感染し、40万人以上が亡くなっています。蚊は人の血を吸って生きているわけではなく、花の蜜や樹液が主食で糖分さえあれば生きていけます。
オスの蚊は人の血をすいませんし、メスの蚊もある特定のものだけが人の血を吸うのです。未交配のメスは人の血に興味を示しませんし、蚊は卵を産むために人に血を吸っているのです。
ある研究ではヒトスジシマカの場合、血を吸うと1回で200個前後の卵を産みますが、血を吸わないと40個ほどになってしまうようです。蚊が最初に人に気づくきっかけとなるのが二酸化炭素です。
口の近くにある「小顎髭」という器官で認識し、これによって10メートルほど先に人がいることが分かるといいます。3メートルに近づくと「触覚」によって感知し、さらに1メートルの範囲までくるとやはり触角を使って「熱」を感知します。
それと同時に「複眼」によって色を感知し最終的に人の皮膚にとまって吸血を始めます。蚊が気付かれることなく差すことができる理由のひとつは、「針の細さ」で、一般的な採血用の鍼の10分の1のわずか0.05ミリほどです。
蚊の下唇の中には6本で構成される針が隠されています。蚊は吸血の際、まず外側の一対の針を使いますがこれには縁に鋭いギザギザがあり、ノコギリのように皮膚を切り開いていきます。そのため皮膚がたわまずに周囲の痛点への刺激を最小限に抑えることができ、痛みを感じないのです。
さらに蚊が針を回転させながら皮膚を指すことも、痛みの軽減につながっていることも明らかになりました。
こういった蚊の特殊な生態をどうヒトに応用するかは難しいようですが、将来的には痛みの無い注射も可能になるのかもしれません。
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