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40代から脳の老化が進む危険な兆候

2022-03-15 10:34:44 | 健康・医療
このブログで高齢になっても脳の記憶回路は進化するという記事を書きましたが、40歳から脳の老化は進むという説があります。

人間の脳(大脳皮質)の表面積はおよそ新聞1ページの面積に相当し、そのうち各部に占める面積は前頭葉41%、側頭葉21%、頭頂葉21%、後頭葉17%となっています。

ヒトが中年期を迎えてから経験する脳の変化で最も重要なのは、前頭葉の萎縮が40代から始まることです。40歳を過ぎたころから頭蓋骨と脳の間にちょっとずつ隙間ができはじめ、その隙間は歳をとればとるほど大きくなっていくようです。

前頭葉の萎縮が肉眼で確認できるほどに進むと、30代と比べ意欲や創造性といった要素が明らかに乏しくなっていきます。動脈硬化も早い人は40代から始まり、骨粗しょう症に悩む女性も40代から増加していきます。

それでも40代は成人としての実用機能は衰えず、心や感情から老け始める人が出てくるとしています。これをここでは「まあいいや症候群」と呼んでいます。消極的生活によって感情が老化してしまうと、追いかけるように脳や体の老化も進めてしまうことになります。

感情の老化の原因は次の3つが考えられ、その第1が前頭葉の老化です。思考や意欲、感情、理性など人間らしい振る舞いを司っているのが前頭葉ですが、ここが早く萎縮が始まり神経細胞の減少が起きてしまいます。

次が動脈硬化ですが、これによって血流が悪くなり、自発性の低下や「感情失禁」が起こりやすくなります。自分から行動することが少なくなり、感情に振り回されやすくなってきます。

最後がセロトニンの減少で、セロトニンは他の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンなどの情報をコントロールして、精神を安定させています。

若い人でもセロトニンが一時的に減ると、うつ症状が出たり意欲低下、イライラ、どこかしら痛いなどの不調が現れ、これは高齢者が訴える不調と同じことになります。セロトニンの材料は肉類に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸ですので、中高年こそ肉類を食べた方がいいといえます。

この様な前頭葉の萎縮を遅らせるためには、日常生活のルーティンをなるべく避けることとしています。なるべく新しいことに挑戦し、脳を活性化することが良いようです。

前頭葉の鍛える方法として、自分の考えとは逆の相いれない意見を読んでみるのも、脳への刺激になるようです。私はもう前頭葉の萎縮がかなり進んでいる年齢ですが、確かに「まあいいや症候群」を実感しています。

それでもこのブログのテーマを考え文章にしていくという作業は、脳の活性化には役立っているような気もします。


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