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食物アレルギーと危険なアナフィラキシー

2021-05-15 10:25:04 | 健康・医療
食物アレルギーが何で起きるのか分かりませんが、近年増加しているのは確かなようです。

私の孫が食物アレルギーがあり、まじかで見て驚いた記憶があります。もう10年ぐらい前ですが次男家と日本食を食べに行ったことがあります。その時孫が2歳くらいでナッツのアレルギーがあると注意していました。

食事もほぼ終わり孫と庭を歩いていると、顔に見る見るうちに発疹が広がっていったのです。慌てて息子のところに連れて行ったのですが、本人は特に苦しそうな様子もありませんでした。特に何をするでもなく様子を見ていましたが、30分程度で治まってきて問題なく終わりました。

こういった食物アレルギーでは短時間で起こるアナフィラキシーが問題であり、アレルゲンに接してから死亡するまで30分程度とするデータもあるようです。

食物アレルギーは乳幼児、小児が圧倒的に多く、小学校に入学するまでの年齢が約8割を占めています。

学校における健康管理に関する日本学校保護会の調査によると、食物アレルギーがある児童・生徒は2004年度の2.6%から2013年度は4.5%に上昇し、アナフィラキシーは0.14%から0.48%に増えています。

すぐに反応が現れ即時型食物アレルギーの原因となるのは、鶏卵が34.7%と最も多く、次いで牛乳22.0%、小麦10.6%となっています。木の実類(8.2%)ではクルミやカシューナッツ、果物類(4.5%)ではキウイやバナナが多くなっています。

年齢別の原因食物では、0歳と1,2歳では鶏卵、3~6歳で木の実類、7〜17歳が果物類となっています。症状としては皮膚症状が86.6%と9割近くを占め、次いで呼吸器症状38.0%、粘膜症状28.1%、消化器症状27.1%の順となっています。

アナフィラキシーは食物やワクチンを含む薬物、ハチの毒などのアレルゲンが原因で起きるアレルギー反応です。反応はアレルゲンに接してから2時間以内に表れ、皮膚や呼吸器、消化器など複数の臓器におよび、全身に強い症状が表れます。

時に血圧低下や意識障害などの「アナフィラキシーショック」を引き起こします。アナフィラキシーショックは年間5000人以上に上り、毎年40〜70人の死亡例が報告され、2019年は62人となっています。

危険なのはアナフィラキシーを発現してから心停止に至るまでの時間が短いことです。海外のデータによると、アレルゲンが食物の場合は約30分、ハチの毒で約15分、薬剤では約5分となっています。

これでは救急車を呼んでも救命措置が間に合わないことになります。ここではデータだけを記載しましたが、なぜこのようなアレルギー反応が出るのか、詳しいことは分かっていないようです。

やはりアレルギー反応というのは注意すべき問題のような気がします。


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