札幌も漸く暖かくなって、春近し…の気配が感じられるようになりました。
今日は隔週金曜日に開催される、М区介護認定審査会に出席しました。
介護を必要とする高齢者を支援する此の制度は、2000年にスタートし
当初から関わってきたKimitsuku、間もなく21年目を迎えることになります。
介護認定審査会とは、市町村の附属機関として設置され、
要介護者などの保健・医療・福祉に関する学識経験者によって構成される合議体です。
部会は平均5名の委員で構成され、医師や看護師、保健師、社会福祉士、
介護福祉士、理学療法士などが市町村から委嘱されています。
長い間、此の事業に関わってきて思うことは、益々社会の少子高齢化が進み
保険制度の維持が困難になっていること。
介護認定者は2019年11月現在、全国で6.687.096人、札幌市では112.206人となっています。
気掛かりなのは最近の傾向として、65~75歳の若い高齢者が増加していること。
今日の審査会でも50件中、20件が75歳以下の前期高齢者でした。
主な傷病名は、心臓疾患、糖尿病、認知症、脊柱管狭窄症など。
独居や高齢者のみの世帯が多く、在宅生活の厳しさが垣間見えます。
家族介護の弊害を解消する目的で制定された介護保険制度ですが
果たして本来の目的に近づいているのかどうか…
些か疑問を感じた今日の介護認定審査会でした。
受ける側としたら、介護認定の判断が曖昧に感じてしまうこともあり…
短時間での判断には無理があるかと、自治体によって違いはあるにせよ信頼がないと成り立たない関係
結局は、相性なのかと…
そして、書類での判断に
曖昧な関係になんともしっくりこないと思うのは、私だけなのか…と
他人事ではなく、我が身に置き換えて考えさせられている今日この頃です😅
介護保険料・自己負担・人材不足・介護離職…などなど、問題は山積みです。
介護認定についても、実態に即していない・評価基準が曖昧・地域差がある…など、これまた少なからず。
面談とコンピューター判定と専門職による客観的審査、この三段階で介護度が決まります。
もし不服があれば再審査を要求できるので、時おり再審査の事例もあります。
いずれにしても必要な人に必要な手が届いているのかと、案じられることです。
増え続ける高齢者の介護を社会全体で支援する制度ですから、自分自身の問題として考えなくては…ですね。