SIDEWALK TALK

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L'affaire Farewell

2011-07-19 10:21:00 | テレビ番組
Farewellフランス映画にはシンパシーをあんまり感じないんだけど、
この作品はオモシロかった。
僕は、東西冷戦時代をモチーフにしてるプロットが妙に好きだ。


20世紀最大のスパイ事件といわれる「フェアウェル事件」を題材にしている。
派手なシーンは皆無で、地味に、重厚に、きめ細やかに
KGB エージェントとフランス人民間スパイとの接触、
そしてその家庭生活を描いている。


史実にどれくらい忠実なのかはわからないけど、
ディテールはともかく、ほぼこんな感じだったんだろう。
「フェアウェル事件」がソ連崩壊にどれだけ影響したか、改めて認識できた。
軍事費の40%を諜報活動が占めていたのが事実なら、共産主義恐るべし。
技術開発よりもパクリの方が簡単だというのは、現在もあるあの国を連想させられる。


歴史は巨視的に見なければならないけど、現在進行形のときはなかなかむずかしい。
21世紀になった今、当時の冷戦構造をみると、何かおかしみさえ感じてしまう。
スパイ活動の方法なども、今からみれば子供騙しだ。


しかし、スパイは過去の遺物なんかじゃなく、現実に今もいる。
昨年も、アメリカとロシアでスパイの交換をしたことでもわかる。
とすれば、コノテの作品を単なる娯楽として楽しむのはお気楽すぎるんだろうか?

初恋のひと

2011-07-13 18:06:00 | テレビ番組
Anne2初恋ってのとはちょっとちがうけど、
僕がはじめて「オンナ」を感じた女性は
ウルトラセブンのアンヌ隊員だったような気がする。


ウルトラシリーズの金字塔「ウルトラセブン」をググってみると、
1967年(昭和42)から翌年にかけて放映とあるから、
僕が見てたのは再放送だったんだろう。


当時はよくわからなかったけど、いま思うと、
アンヌ隊員には、セクシャルな色気というか、大人の艶っぽさというか、
ある種のエロティシズムみたいなものを子供心に感じてたような気がする。


あるサイトで「今でも通用する昔の美人」というトピックが紹介されていて、
アンヌ隊員役のひし美ゆり子さんが取りあげられていた。
うん!いま見ても綺麗だ。


ちなみに僕のリアル初恋のひとは、
今ではとんでもなく性格の悪いオバチャンになっちゃってる。
認めたくないものだな・・・自分自身の、若さ故の過ちというものを・・・

Streets of Philadelphia

2011-05-02 21:29:00 | テレビ番組
Streets_of_philadelphia映画『フィラデルフィア』をひさしぶりに観た。
トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、アントニオ・バンデラス、
みんなまだ若いが、さすが当時から輝きを放っている。
トム・ハンクスって、どうしてあんなに痩せたり太ったりできるんだろう?


公開当時の1993年だと HIV の社会での認識度は低かっただろうから、
現在の僕らが感じるよりもっとな社会派の印象が強い作品だったんだろうな。
ゲイやエイズに対する偏見も、今よりもっと酷かったはずだ。


映画の舞台は、タイトルまんまのフィラデルフィア。
フィラデルフィアを殊更に舞台に選んでいる映画は少なくない。
『ロッキー』『シックス・センス』『12モンキーズ』『イン・ハー・シューズ』など、
フィラデルフィアが舞台の映画には秀逸なものが多い。
その辺りの機微は何なのだろう?


独立宣言の起草の地、かつての米国の首都
などということと関係があるんだろうか?
僕にはよくわからない。


主題歌を、ブルース・スプリングスティーンが書き下ろしている。
フィラデルフィアといえばホール&オーツじゃないか、と僕などは単純に思うんだけど、
プロットの重さからいえば、スプリングスティーンがド真ん中なんだろうな。


アメリカ人のフィラデルフィア感をわかりやすく解説してる書物を
数年前からさがしてるんだけど、いまだ巡り逢ってない。
マイクル・スワンウィックの作品を読んでみたりもしたが、今ひとつピンとこなかった。


まぁ、理屈じゃなくて感覚的なものなんだろうから、
日本人の僕には、永遠に正確には理解できないものなんだろうな。


東北魂

2011-04-10 16:27:00 | テレビ番組
Tohokudamashiiきょうも東日本大震災、とりわけ東北地方について。
個人的には、「東北地方」なんていう地理用語よりも、
「奥州」や「みちのく」という表記の方が素敵だと思う。


かつて平安貴族や歌人たちは、まだ見ぬ白川の関(以北)を想うとき、
茫々たる詩情が湧きあがった。
近世においても松尾芭蕉が、みちのくと呼ばれたこの地域に
旅情とロマンティシズムを刺激され、近世文学の代表作「おくのほそ道」を完成させた。


九州人である僕は、21世紀の今日でも、奥州を想うと遥かな気持ちになる。
奥州は、日本でもっともロマンティックなエリアなのだ。


今回、震災の取材に現地を訪れた海外のジャーナリストたちは、
異口同音に、被災民たちの秩序正しいビヘイヴィアを賞賛している。
英語でのスピーチだったから思い違いがあるかもしれないが、
イスラエルの記者はこうコメントしていた。

  彼らは家をなくし、家族を亡くし、職をなくし、何もかもなくした。
  けれど、ただ一つだけ、なくしてないものがあった。
  それは、人間の尊厳(the dignity of man)です。


十把一絡げにして日本人の我慢強さ、連帯感、生真面目さを褒められることに、
僕は面映ゆさを感じてしまう。
これらの美徳は、僕ら九州人などよりも奥州の人たち方が遙かに多量にもっている。
被災民は、日本(世界)で一番美しいマインドをもった人たちなんだ。


今朝、サンドウィッチマンが、TV でふるさと宮城を憂えていた。
伊達が着ていたティーシャツには、「東北魂」の文字がプリントされていた。
「東北魂」という語感は奥州の人たちには荒々しくそぐわないような気もするが、
表現はともかく、東北人特有の気根でこの難局を乗り越えてほしい。


むろん、安全地帯で惰眠を貪っている僕たちも協力を惜しまない。
一過性じゃなく、息の長い支援が必要だろう。
風化させないための取り組みも忘れてはいけない。


オール電化

2011-04-03 15:28:09 | テレビ番組
Nuclear_power原発廃止論が高まってきている。
誰だって自然エネルギーがいいなんてことはわかってる。
けど原発依存率 30% のわが国で、
今すぐ原発廃止というわけにはいかない。


僕自身は、原発は必要だと思っている。
僕はオール電化の家に住んでるし、
会社の工場内には受変電設備もある。
とりわけ九州は原発依存率が 50% 超らしいから、
こんな僕に不要なんていう資格はない。
50% の節電なんて、荒唐無稽だ。


ならば地元に原発ができることを容認できるか?
と問われれば、諸手を挙げて賛成する度胸はない。
要するに、自分勝手なんだ。


繰り返すが、僕はオール電化の家に住んでいる。
オール電化の売りは、「安心」「おトク」「エコロジー」「便利・清潔」ということらしい。
これは家の中の話で、実はこの電気の半分は原発によってつくられている。
皮肉なことだが原発の売りも、「安心」「おトク」「エコロジー」「便利・清潔」なんだよな。


できることを できるだけやる

2011-03-14 13:19:44 | テレビ番組
Rescue2未曾有の大災害に戸惑っている。
けれど、思考停止はしていない。


国会議員の先生たちよ、
SNSで持論を吐くことがアンタらの仕事じゃないぞ!
無用な誹謗中傷は、何の問題の解決にもならない。
実質的に、直接的に、被災した人たちのための行動をとってくれ!

マスコミよ、
津波の映像を繰り返し流すのも、被災者にインタビューするのも、
もうやめてくれ。
悲惨なことは、もう十分に理解した。
現地のための給水や避難所の状況を優先的に、
そして被災地に親類などがいる方のための情報を報道してくれ!


けさ朝礼で、弊社の災害支援のスローガンを発表した。

「 できることを できるだけやる - We do all we can! 」

節電、献血、募金、仕事、そして祈り。


被災した面積、人口、GDPを考えると、
ヨーロッパの小国が丸々一国壊滅したくらいのダメージかもしれない。
さらに、関東での計画停電。
国力の低下は否めない。


いま僕らにできることは、
東北の人たちの分まで働いてこの国の経済力を落とさないこと。
復興に向けて莫大な費用がいる。
それを賄うためには強い経済が必要だ。


弊社の取り組みなど、毛ほどの効果もないにちがいない。
それでもこの国に暮らすものとして、じっとなんてしていられない。

The Last Play at Shea

2011-02-26 14:49:13 | テレビ番組
The_last_play_at_shea数日前、WOWOWでみた
『Billy Joel: Live at Shea Stadium』についての雑感。
検証なしで記憶だけのエントリーだから、
思い違いなどあるかもしれない。


Shea Stadium はNYメッツのホーム球場で、
僕の子ども時分はでは「シェア・スタジアム」と呼ばれていた気がするけど、
最近では「シェイ・スタジアム」と表記されることが多いようだ。
「シェイ」の方が、原音にちかいのだろう。
現在は新球場 Citi Field が隣に建設されたことにより、
解体され、駐車場となっている。


Shea Stadium は、史上初の野球場でのコンサートがおこなわれたことで名高い。
ビートルズのコンサートだった。
2009年、スタジアム解体にあたり、記念コンサートが開催された。
この球場のトリを務めたのが、NYアイコンとでもいうべきビリー・ジョエル。
この番組は、その模様を収録したものだ。


ビリーの名曲たちの素晴らしさは、今さら語るまでもないだろう。
フィル・スペクター風の Wall of Sound を体現するためのビッグバンド。
いったい何人編成だったんだろう?
なかでも素晴らしかったのは、クリスタル・タリフェロとマーク・リヴェラ。
二人とも複数の楽器をハイレベルでプレイしていた。


そして、ゲストも豪華。
トニー・ベネット、ガース・ブルックス、トドメにポール・マッカートニー。
ちなみにポールはこの後、
新球場 Citi Field のオープニング・アクトを務めることになる。
ビリーも彼のアイドルであるポールとの共演は特別だったようで、
バックコーラスに専念。
Maestro!と最大級の賛辞を贈っていた。


A concert celebrating the end of an era: The Beatles opened it and Billy Joel closed it.
一時代の終わりを寿ぐコンサート: ビートルズがこじ開けて、ビリーが幕を閉じた。


中学生のころから聴いているビリー・ジョエル。
僕がオッサンになった分、ビリーも歳をとった。
デブで、ハゲで、チビで、汗っかき。なのに、めちゃめちゃカッコイイ!
僕も、あんなジジイになりたいぞ!

如月

2011-02-02 14:48:57 | テレビ番組
February昼、TV をつけると、複数のチャンネルで
「浮気」についての特集をしていた。
Why? と不思議がったんだけど、
きょう2月2日は「夫婦の日」ということらしい。
「夫婦の日」に「浮気特集」とは?


ところで、1月、2月、3月、・・・・・・・・12月
という単語はいつごろから使われはじめたんだろう?
January, February, March,・・・・・・・・December のように、
睦月、如月、弥生、・・・・・・・・師走
と、旧名称のままの方が風情があってよかったと思う。


近代(幕末以後)になってから「2月」などと言い始めたのだと論証なしに思ってるんだけど、
講釈などで「ときは嘉禎四年閏二月」などというから、
存外これは古くからあった呼称なんだろうか?


師走の語源が「坊主も走る」というのは有名だけど、
如月の由来は何なのだろう?


The Moon and The Despot

2011-01-28 15:45:00 | テレビ番組
また、やっちまった…!
佐野元春セルフカバー・アルバム『月と専制君主』
重複注文してたようだ。
先日、Amazon から別便で2枚届いてしまった。


月と専制君主 (CD+DVD) 月と専制君主 (CD+DVD)

 佐野 元春
 価格:¥ 3,500(税込)
 発売日:2011-01-26


きのう、出張だったから、車を走らせながら2回ほど通しで聴いた。
30周年の佐野元春は饒舌だ。
TV、ラジオ、Web、書籍、そしてライヴ…etc
あらゆるアピアランスで、この新作について自ら語っている。
今さら僕ごときが、それぞれの楽曲のレヴューを述べる余地など残ってない。


だから、大ざっぱな感想を述べたい。
ザックリと言ってしまえば、
このアルバムは Adult Contemporary な作品ということだろう。
30年の時を経て、ファンも大人になった。
もしティーンエイジャーのころにコノテのサウンドに出逢っても、
ピンとこなかったんじゃないかな。


敢えて近似値を探すとすると、
佐野さんの作品なら『 The Sun 』アルバム、
他のアーティストなら Steely Dan や最近の Daryl Hall & John Oates
の同心円状にあるサウンド・プロダクションだと思う。
フォーキーなコンテンポラリー・ロックとでも言えばいいのか?


選曲は、30周年のお祭り気分など微塵も感じさせない、
いわゆる"通"好みのそれ。
佐野さんらしいと言えば、佐野さんらしいのかな。
ならば僕としては、クラシックスの中から
「麗しのドンナ・アンナ」を選んでほしかった。


ダブったもう1枚は返品しようかと思ったけど、
ガールフレンドにプレゼントすることにした。

Idealism is the despot of thought, just as politics is the despot of will.


年越しそば

2010-12-31 12:22:44 | テレビ番組
Bath大晦日だな。
といっても、特別な何ごとがあるわけじゃない。
紅白も10年以上みてないし、
好きな格闘技イベントも興味のあるマッチメイクが組まれてない。


この12月、とくに年末、仕事に忙殺されていた。
きのうも、朝6時に出社して、最後の仕事は夕方6時半ごろに終わった。
だから、正月準備がまったくできてないんだよな。


今日すべきことは、ブログの更新
じゃなくて、会社の鏡餅&注連飾りの準備、家の風呂掃除&窓拭き。
余裕のある年は社内で餅つきするんだけど、ことしは越後製菓かな?


とはいえ、窓拭きは来年に先延ばし。
きょう明日と雪予報だったから、
というのがその理由(言い訳)なんだけど、実際いまは降ってない。
もう心が折れてます。


年越しそばを食べる習慣はないんだけど、
今夜、モツ鍋風餃子鍋らしいから、チャンポン玉を入れて、
年越しそばとして縁起でも担いでみるつもりです。


うーん、今年最後のブログもグダグダになっちゃった。
さぁ、風呂掃除へ。
今年もお世話になりました。
皆さん、よいお年をお迎えください。