SIDEWALK TALK

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デビュー曲

2010-03-30 21:51:00 | 佐野元春
Angel毎週火曜の朝、仕事で、車を走らせている。
カーラジオで、「元春レイディオショー」(再放送)をきいている。
きょうの MRS は、佐野さんのデビュー30周年にちなんで、
ロック・グレイツたちのデビュー曲特集だった。


1曲目、いきなり「アンジェリーナ」が流れた。
10代のころから何千回、何万回もきいた30年前のこの曲に、思わず聞き耳を立てた。
佐野元春のデビュー曲が「アンジェリーナ」でよかった
と、素直に感じた。


1980年3月、ひとりの若者の叫び声が、
ぬるま湯のなかで惰眠を貪っていたニューミュージック・シーンの静寂を切り裂いた。
ボブ・ディランの歌唱法をフルスロットルで加速化したようなヴォーカル・スタイル、
ラディカルなパンク・ロックよりもさらに性急なビート、
若い都市生活者のライフ・スタイルをモチーフにした歌詞、ユニークな言語感覚など、
さまざまな表現のフィールドにおける彼の斬新なアプローチは
奇妙な鎖国状態に陥っていた「日本語の ROCK 」にリアルなロックンロールのダイナミズムを持ちこんだ。


その人が佐野元春であり、その楽曲が「アンジェリーナ」であることはいうまでもない。
とは言え、デビューして数年は鳴かず飛ばずだった。


といって、佐野さんに悲壮感はなかったように思う。
不遇時代のリリックもメロディもじつにあかるく、世間(シーン)を呪うということもなかった。
それどころかその当時の楽曲は、「元春クラシックス」として、今では絶大なる支持を得ている。


どうも、こんな境地は努力して得られたものじゃなく、単に佐野さんの性分にちがいない。
このことも、ロック・グレイツになった現在からみれば、
ファンである僕たちには悲しみをともなうほど爽やかである。  
だから、僕たちは佐野元春が好きなのだ。


佐野さんは、自身の作品について解説することをことさらに避けていたきらいがある。
けど、最近はキャリアが成熟してきたらからなのか?時たま語ることがある。
けさの MRS でも、含羞を含みつつコメントしていた。


いうまでもなく、「アンジェリーナ」はジェームス・ディーンを意識した、
社会(大人)への反抗をロックンロールのフォーマットで表現(スケッチ)した楽曲だ。
それにくわえて、それ以前のロックンロール音楽へのレヴォリューションでもあった。


この曲のリリックは、「シャンデリアの街で眠れずに」ではじまる。
1音符に「シャンデリア」という単語をいきなり割り振っている。
レヴォリューションとしか、言いようがない。


ラリー・コクランを意識したヴォーカル・スタイルもさることながら、
時代を更新するんだ!
という、佐野さんの覚悟が感じられる楽曲だ。


苦手なもの

2010-03-28 15:41:00 | デジタル・インターネット
僕が佐野元春というミュージシャンを好きな理由は、
もちろんこの一風変わった人の音楽に惹かれているからだけど、
くわえて、佐野さんのユーモアあふれるウィットに富んだアカデミックな言葉遣いに
得も言われ魅力を感じているからだ。





USTREAM で配信中の「アンジェリーナの日 ライブストリーム」で、こんな質問があった。

  デビュー当時、佐野さんのプロフィールに苦手なものとして
  満員電車と魚と書かれていたことが印象に残ってるんですが、
  いま苦手なものを教えていただけますか?


この質問にたいする佐野さんの回答が最高にイカしていた。
佐野さんは、オッサンになった今でも、
僕もこんな大人になりたい
と思わせてくれる兄貴的な -正確には盆正月にしか会えない従兄弟のお兄ちゃんのような- 存在だ。


以前もこのブログで書いたと思うけど、
僕は、佐野元春というミュージシャンを同時代に得たことに、誰彼なしに感謝をしたい。


P.S. きょうから代官山アドレス・ディセで、弊社商品の展示・販売を開始しました。
専務が現地に飛んでコミットしてるんだけど、何の連絡もない。
便りがないのは無事な証なのだろうか?

   【 Go Website 】----> 代官山アドレス・ディセ


再放送

2010-03-24 11:27:13 | 佐野元春
Onjdelta僕は、佐野元春フリークを自称しているくせに、
「元春レイディオショー」をリアルタイムで聴いたことがない。
早寝が染みついていて、
夜11時スタートという時間がネックになってるんだよな。


幸いなことに、翌火曜日の朝10時から再放送がある。
火曜の朝、たいがい仕事で車を走らせている。
だから僕は、もっぱら再放送で MRS を楽しんでいる。
といっても仕事中で頻繁に乗り降りしてるから、実際は50%くらいかな?


いいことなのか?悪いことなのか?微妙だけど、
再放送だとあらかじめプレイリストがわかっていて、心の準備ができている。
だから、興味がない曲のときに車を降りて、社用を済ませたりしている。


きのうの(再)放送は、佐野さんがデビューした1980年をフィーチャーした内容だった。
1980年といえば、僕はまだ中学生だったけど、
きのうエアプレイされた楽曲はすべて知っていた。
当時は、日本の歌謡曲同様、洋楽も多様化されてなかったんだろうか?


意外だったのは、Olivia Newton-John & E.L.O. の「 Xanadu 」が流れたことだ。
さらに、佐野さんが「いいですね!」と陽気にコメントしていたのも意外だった。
佐野さんとオリヴィア・ニュートン・ジョン、うぅむ…結びつかないな。


僕のオリヴィアにたいする印象は、まさに Miss America なんだけど、
実際は UK 生まれで、オージー育ち、とのこと。
これまた意外だった。


当然ながら、来週の再放送でエアプレイされる曲は公開されてる。
僕的には、The Who 、Todd Rundgren あたりが気になっている。

楽しい時

2010-03-22 17:31:00 | まちづくり
T_weddingきのう、ひさしぶりに結婚披露宴に出席した。
年に10回以上 披露宴に呼ばれたこともあったけど、
そういう年齢になったのか?最近はとんとご無沙汰だった。


新郎の T 君は、2年ほどまえ、
地元の商工会議所に職員として入所した。
僕はガラにもなく会議所の議員をやらされていて、
そこで T 君と出会った。
さらに所属している(させられている)NPO の事務局を T 君が担当するようになって、
より親交が深まった。


その NPO が取り組んでいる事業のひとつに、
「中津・桜ともみじの里づくり」がある。
桜1万本、もみじ10万本を、10年間かけて植樹するというものだ。
T 君は、泥まみれになってこの事業を支えて、いや中心選手として推進してくれている。


前置きが長くなった。

その T 君が、(失礼ながら)彼には過ぎた女性を娶った。
高校時代の同級生で、お父さん思いの看護師さんだ。
披露宴ではじめてお目にかかったが、陳腐な表現ながら、
容姿端麗・頭脳明晰といった印象の何拍子も揃ったお嬢さんだった。


T 君は、剣道5段の有段者でもある。
剣道については疎いが、32歳で5段というのは相当なものらしい。
披露宴には剣道の先生・先輩・後輩が多数駆けつけていて、
宴を盛り上げてくれた、というより支配していた。


いい意味で、今風の若者と一線を画す T 君のシンプルすぎる古朴な性格は、
天性のものに加えて、幼少のころからの剣道によって培われたものなんだろう。
披露宴とは、本来、花嫁が主役となるべきものだが、
新郎がおだってしまって(中津弁)、T 君が完全に前面に突きでていた。
この KY 感も、いい意味で T 君らしくて好ましかった。


最後のお礼のスピーチで、調子にのって、
簿記のみならず、樹木医の資格も取ると宣言してしまった T 君。
大それたことを言ってのけたが、達成は生半なことじゃないだろう。
まっ、新妻のために、せいぜいガンバってほしいな。


結婚披露宴は出席者にも幸せを分配するのか?出れば幸せな気分になれる。
楽しい時間を過ごさせてくれた、新しいカップルに感謝している。
最後に、お二人にこの言葉を贈りたい。

Not fade away.
これまでも、これからも、いつも、ありがとう。


傘がない

2010-03-20 19:49:29 | ニュース
Rain3"元"といった方がいいんだろうか?
民主党 生方幸夫 副幹事長がエライ人気だ。
メディアと自民党に、もてはやされている。
信念の人、ということだろう。


そうだろうか?
政党だろうが、会社だろうが、サークルだろうが、
人間社会には秩序(or ルール)というのがある。


上司を批判しておいて、自身の役職に恋々とする。
これはいかがなものだろう?
出処進退をかけて意見する。
男(政治家)なら、これくらいの気概をもつべきだと思う。
副幹事長なんて端役、叩きかえすくらいの度量はないんだろうか?

このエントリーは、生方氏の主張が正しいか否かを問うてるわけじゃない。
社会人としてのビヘイビアについて疑問を投げかけている。
人間には秩序感覚があり、組織にはルールがある、ということを述べたいだけだ。
いずれにしても氏の行動(言動)は、党にも僕ら国民にも、なんの益もない。
政治的ナルシストだ。


   テレビでは 我が国の将来の問題を
   誰かが 深刻な顔をして喋っている
   だけども問題は今日の雨
   傘がない


40年ちかくまえのこの楽曲のリリックが、
21世紀の今、リアルに僕の胸に突き刺さる。
僕らは「傘」をどこに置き忘れてきたんだろう?  


龍馬の親戚

2010-03-15 12:38:03 | テレビ番組
Ryomaden鳩山邦夫氏が、きのう TV で、
「私が、坂本龍馬の親戚だということがわかりまして…」
と、訳のわからないカミングアウトをしていた。
逆説的にいえば、
龍馬は、アルカイダの友だちの友だちの親戚ってことか?


さて、NHK 大河ドラマ『龍馬伝』。
たぶん、第1話から欠かさず見てる。
見てるってことは、今のところオモシロいんだろう。
NHK 大河は、たいてい途中で見るのをやめちゃう。
『龍馬伝』はどうだろうか?


坂本龍馬は、日本の歴史上、もっとも人気のある人物の一人だろう。
とはいえ、龍馬となると、
どんな作品も、どうしてあんなに手放しで褒めちぎるんだろう?


義経にしろ、秀吉にしろ、西郷隆盛にしろ、
作品によっては、悪役になったり、ダークサイドの部分が演出されたりすることがある。
僕の知る限り、龍馬に関しては皆無だと思う。


この『龍馬伝』もおそらく、最後まで"いいヤツ"龍馬でいくんだろうけど、
後半、ダークサイドに陥った龍馬を描くのもオモシロいと思う。
そしたら、ひさしぶりに大河を最終回まで見ることができるかもしれない。


アボカドベーコンサンド

2010-03-13 10:06:40 | 佐野元春
Abl_sand彼は、Harpo Marx の孫であり、
Buddy Holly の息子であり、
Woody Allen の甥であり、
Bruce Springsteen の弟である。
彼の右ポケットには William Blake が、
左ポケットには Jack Kerouac が入っている。

上記のレヴューは、まだ無名時代の佐野元春についてのものだが、
佐野元春というアーティストの核心をもっとも的確に評している。


きょう、3月13日は佐野さんの誕生日とのこと。
昨夜、元春ファンのツイートでこのことを知った(思いだした)。


僕は、ひねくれてるのか?
好きなものに手放しでのめり込むという、
好ましい意味での執着心が薄い。
お気に入りのアイドル、アスリート、ミュージシャン、画家、作家...
彼らの誕生日などには無頓着だし、
部屋にポスターを貼ったこともなければ、
ましてやグッズを集めたりしたこともない。
要するに、シラけた野郎なのだ。


佐野元春というミュージシャンは、好きというより、
僕の人生に(というと大袈裟だけど)もっとも影響を与えてくれた存在だ。


「奪われたものは 取り返さなければ」
「つまらない大人になりたくない」
「本当の真実がつかめるまで Carry on」
「すべてをスタートラインにもどして ギアを入れ直している君」
「I'll keep walking on this complication shakedown」
「みせかけの輝きはいつかさびていく」
「今までの君はまちがいじゃない」
...and more

とくにティーンのころ、これらのラインにSoulがシェイクされた。


先に触れたように、
大好きな佐野さんの誕生日だからといって、特別な感慨はない。
ただアラフォーになった今もSoulをシェイクしてくれる佐野さんに
感謝の意を最上級のリスペクトを添えて贈りたい。


3月13日は、どういう理由だろうか?
サンドウィッチの日でもあるらしい。
アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』のレコーディングため、
ロンドンに滞在中、佐野さんがアパートでよくつくって食べたという
アボカドベーコンサンドをつくってみた。

Happy Birthday, Dr. Moto!

自己矛盾

2010-03-12 09:59:11 | 国際・政治
Dpj白状すれば、先の衆院選、
僕は自民党候補に投票し、比例区も自民党を選んだ。
結果は、ご存じのとおり、民主党の圧勝に終わった。


そして、民主党を中心とした連立政権がスタートした。
その民主党の支持率は、政権発足以来、下降線を一途をたどっていて、
閣内不一致や迂闊なミス連発など、見るも無惨な状態だ。


それでも政権交代してよかったと思っている。
パフォーマンスといわれようが、
自民党政権では事業仕分けもおこなわれなかっただろうし、
核密約の解明、大型公共工事の見直しにしても然りだ。
投票行動と矛盾してるけど、民主党政権が続けばいいと思っている。


民主党政権を揺るがしている「政治とカネ」の問題。
これについても、僕は寛容だ。
あの大自民党を打ち破るには、
ハトッチやいっちゃんの巨大マネーが必要だったにちがいない。
きれい事や小理屈だけでは権力は奪取できない。


メディアでは最近、次の総理なんていう世論調査がおこなわれている。
しかし、4年間はあの親がかりの宇宙人でいくべきだ。
国の首脳がコロコロ変わるこの国の政体を、そろそろ革めなきゃいけない。


7月の参院選、僕はどういう投票行動をするか、まだ決めていない。
また、自民党候補に投票するかもしれない。
反面、政権の安定を願っていて、衆参のネジレにはもうウンザリだという思いも強い。


この国同様、僕自身も大きな自己矛盾を抱えている。

誰も気にしちゃいない

2010-03-10 20:45:19 | テレビ番組
Flog昼飯時、時たま、情報番組(ワイドショー)をみる。
きょうも、愛子様の不登校についての報道。
こんなニュース、このあたりじゃ誰もが気にしちゃいない。


TV 画面の中のコメンテーターたちは、
したり顔で、大騒ぎしないで静かに見守るべきだという。
ことさらに大騒ぎしてるのは誰だ?


皇室の存在意義。
絶滅危惧種のプロレタリアートの人びとや遅れてきたマルキストたちにとって、
皇室制度は無用有害以外の何ものでもないだろう。
けど、理不尽なのもを後生大事に守るのが人間の文化の本質だと思う。
人間の歴史(文化)は、ロジックを超えた摩訶不思議な慣習で編まれてきた。


時代錯誤と揶揄されようが、
僕には、万世一系の家系に対する畏怖みたいな心情が理屈抜きにある。
さらにこの心情とともに、(不遜なことながら)同情に似た感覚もある。


僕は大学時代、礼宮(秋篠宮)殿下と同学年で、
紀子様と同じ本屋でバイトをしていた。
間近でみた彼らには浮かれたところはなく、むしろストイックだったと思う。
今回の宮内庁の発表は、いったい何を意図したものだったんだろう?
愛子様にも、宮内庁にも、学習院にも、僕ら庶民にも、
誰一人としてメリットがない。
そして、このことを特集するメディアとは...


欲望のために今もどん欲に突っ走っていくだけのメディア。
せつない、ただせつない。

皇潤

2010-03-08 14:38:00 | スポーツ
Leki「八千草さん。貴女はちっともかわりませんね」
「三国さんこそ、本当にお元気で」

僕の膝も、ヒアルロン酸が減少してるんだろうか?
登山のとき、下山しだすと、すぐに膝にくる。


TVCM を鵜呑みにすれば、
膝痛なんて、皇潤を飲めばすぐに解決できる。
皇潤は、決してお年寄り専用じゃなく、
あの AC ミランの選手たちも服用しているらしい(by TV ショッピング)。


けど、けっこうな値段だ。
だから皇潤を回避して、
トレッキングポールとサポートタイツで膝への負担を軽減することにした。


きのう、午前中に、HDD に録っていた映画『デトロイト・コップ・シティ』を鑑賞。
終了後(11時ごろかな?)、急に思い立って、求菩提山にアタックした。
今回で3回目の使用となるトレッキングポールを装備し、
初卸のサポートタイツを身に纏って…。


効果は絶大だった。
いつもだと大爆笑する膝は沈黙し、
足だけじゃなく、カラダ全体に心地いい疲労感。
きょうの筋肉痛、下半身よりも上半身、とりわけ腕が痛い。
足への負担が軽減されているってことだ。


ただ、トレッキングポールに頼るがあまり、
下山時に1回こけた。
加齢による体幹バランスの欠落は、いくら皇潤でもフォローできないだろうな。