SIDEWALK TALK

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紅焼肉

2010-10-30 09:29:23 | 旅行記
Honshaorou今回の中国出張の主目的のひとつに、
新工場の視察があった。
工場は、安徽省亳州市にある。
取引先の陸さんによると、
ここは三国志の曹操孟徳の出身地らしい。


街のロータリーに人民解放軍の巨像がそびえてたり、
ホテルのロビーに毛沢東の肖像画が掲げられたりしていた。
亳州市は、中国共産党の影響が強い地域なんだろうか?
毛沢東に何かしら縁(ゆかり)がある土地らしいが、
コミュニケーション能力が不足しているから、
その縁が何か、よくわからなかった。


ホテルで、夕食をとった。
取引先の5人に加えて、知らないオッサンが1人紛れ込んでいる。
これは中国ではよくあることで、
細かい詮索をすることは物憂いし、大した意味もない。
アルコール度数50度超の白酒(バイチュ)を飲めば、
小っちゃいことは気にならなくなる。
ついでながら、この白酒は死ぬほどマズい。


「紅焼肉」("ホンシャオロウ"と発音していたと思う)という料理がでた。
日本でいうところの豚の角煮で、毛沢東の大好物として有名らしい。
このあたりの中華料理はパクチーや黒酢を使用しているものが多く、
僕はそれらが苦手なんだけど、この紅焼肉は意外にいけた。


食事をした個室に、大きな記念写真が飾ってあった。
100人ほどの人びとが写ってるんだけど、
その中心に位置している人物には見覚えがあった。
異例の若さで軍の少将に昇格した、という報道が先日なされた
毛沢東の孫だということに気がついた。


現在の中国でも、毛沢東信仰というのは続いているんだろうか?
「毛沢東思想」の解釈は、人それぞれだろう。
文化大革命の実態が明らかになっている今、
手放しで信奉するということはないように思うんだけど。


紅焼肉を白酒で流し込み、薄れてゆく意識のなかで、
僕は漫然と毛沢東思想に思いを馳せていた。

知行合一

2010-10-29 21:08:55 | まちづくり
Ono_shinya縁があって、小野晋也さんというひとを招いての講演会に携わった。
地元の青年経済人(若手経営者)を集めての講演会を企画した。
100名程度の動員目標を立てたんだけど、
結果的に140名ほどの参加者があり、成功裏に終わることができた。


それはいい。
義理できてくれた参加者には非礼なことなんだけど、
僕は、小野氏の人物像に対して疑心暗鬼な部分があったし、
今も、わずかながら、その気分を払拭できていない。
山師的なマインドを感じてしまうんだよな。


とは言え、この講演会の提唱者の S 氏や M 氏はピュアハートの持ち主で、
自身の栄誉や名声など微塵も求めてない。
だから、僕はこの事業にコミットした。


きのう1度お会いしただけだけど、
小野晋也さん(とその友人)は陽明学の徒なんだろう。
僕は二次会の寿司屋で、思い切ってその感想をぶつけてみた。
すると脇から、小野さんの東大時代の同級生、M さんが1冊の本を僕に差しだした。

  「伝習録」 by 王陽明

目から鱗が落ちた。
学生時代、陽明学に仄かな憧憬があって関連書籍を探したんだけど、
ついぞ巡り逢わなかった。
今回 M さんが「伝習録」の訳本を、偶然、持ち歩いておられた。
それを、その場で(その寿司屋で)、僕にプレゼントしてくれた。


素人解釈ながら、陽明学思想はプラグマティズムなんだろう。
商売にしろ、社会開発にしろ、ボーイスカウトのような青少年事業にしろ、
「知行合一」のマインドをもって立ち居振る舞いをしていきたいと改めて感じた一日だった。


Repatriation

2010-10-27 11:47:44 | デジタル・インターネット
中国出張から、無事、帰還しました。
ブログへのコメント、Twitter へのつぶやき、PC やケータイへのメールなど、
たくさんの皆さんから激励とご心配をいただき、感謝です。


Hakushushi


心配していた反日行動もなく、仕事も順調にいきました。
いろいろ感じたことや、オモロイこともありました。
さすがに今日はバタバタしてますので、
落ち着いたら、追々エントリーしようかと思っています。


謝謝!


反日デモ

2010-10-21 13:03:23 | 国際・政治
China3仕事がら、しばしば中国を訪れる。
初めての訪中は、記憶が定かではないけど、
天安門事件の翌年だったと思う。
河南省の鄭州という街で、
まだ人民服を着た人びとが街路を行き来していた。


この土曜日に、福岡を発って鄭州へ向かう。
その鄭州市で、先週、反日デモが勃発した。
Japan Week の開催が見送られ(といっても、僕はそんなの知らなかったが)、
当然ながら、駐中国大使の鄭州入りもおじゃんになった。


さすがに一抹の不安を覚え、取引先の陸さんに安全面について電話で尋ねた。
陸さんは、電話先でヘラヘラ笑いながら、
「多分、大丈夫と思う」
と、力強く答えてくれた。


油断大敵なのはわかってるけど、
僕が訪れるのは僻地だし、取引先と常に行動を共にしてるから、
大事には至らないんじゃないかな。


簡単に旅程を紹介すると、
 23日:河南省鄭州市
 24日:安徽省亳州市
 25日:山東省菏沢市
の予定だ。


今朝、陸さんからは電話が、吴娜さんからはメールが届いた。
最近、河南省は寒くなってきたらしい。
まだ衣替えしてないから、
今夜、大慌てで冬服を引っぱりださなきゃ。


Eight days a week

2010-10-20 11:29:06 | 国際・政治
Sh08bたった7日じゃ足りない。
何やかんや慌ただしくて、
ブログの更新もできないし、Twitter でつぶやくこともできなかった。


遙かに遠い遠い親戚のお通夜。
生前、何回お会いしたっけ?
斎場まで、車で1時間強。


山口出張、スピード違反でお縄になった。
反則金1万5千なり。
こいつは効いた。


新米1.5トン超を配達。
腕がパキパキの筋肉痛に。
その午後、なぜか干物売り。


ケータイを紛失。
4日間ほど捜索したけど、見つからない。
結局、きのう機種変?を。
番号が変わらなかったのが、不幸中の幸い。
ただし、データは全滅。


銀行3行とのああだこうだの商談。
重大な決断をすることになった。
きょう、契約へ。


今週末、中国出張。
目的地には反日デモがおこり、Japan Week が中止に。
本当に大丈夫なんだろうか?


Eight days a week


Trapped

2010-10-14 15:31:44 | 悩み
Ticket2車で、山口出張。

きょう明日は専務も鹿児島・宮崎出張で不在だから、
早めに帰社するつもりで、朝早くに家をでた。
順調に仕事を済ませ、11時に帰路についた。


山口市内で、警察に車を止められた。
何ごとかと思ったら、スピード違反してたとのこと。
正直、僕にはその実感はなかった。そんなに暴走してたっけ?
けど、お巡りさんが言うのだから、そうなんだろうな。


愚痴らせてもらうと、
そもそもスピード違反を取り締まっている路線というのは、
仕掛け罠(Trap Zone)というしかない。
見通しのいい広い車線で、なおかつ交通量が少ない路線に張り込んでいる。
それも、物陰に隠れてだ。
違反や危険を防止するというのなら、
隠れずにパトカーの赤色灯を点灯すべきだろう。


反則金1万5千円也!

賞金稼ぎにやられたと思うと胸くそ悪いけど、
国庫に入るんだから、国に貢献したと思うことにする。


もちろん、負け惜しみだ。
わかってる、悪いのは僕なんだ。

But now I'm trapped.

真の愛山家

2010-10-11 13:56:56 | スポーツ
Nakadake2誘われて、登山に出かけた。
ピーカン予報だったんだけど、やはり山の天気はわからない。
登山口付近は小雨模様で、オマケに相当ガスっていた。


僕は半端トレッカーだから、悪天候を押してまでアタックなどしない。
少しでも雨が降りだすと、早々に勇気ある撤退を決め込んでしまう。
きのうは雨がほとんど気にならないコンディションだったから、
とりあえず扇鼻分かれあたりまで登ってみることにした。


ガスのため眺望はまったく得られなかったけど、
その分涼しくて、歩きやすい。
サクサクッと、扇鼻分かれを過ぎて、西千里ヶ浜を経て、久住分かれに到着。


ここで、天の配剤。
天狗ヶ城と中岳を遠望できる地点で、突然ガスが晴れた。
ピークが見えたことによって、俄然ギアが入った。
イッキに二つのピークを踏破した。


真の愛山家は、下山後の装備の点検・清掃も楽しみのひとつだという。
登山靴の泥を落とし、ワックスを塗る。
トレッキングポールを磨き、さび止めを施す。
バックパックを洗って、陰干しをする。
こういうことも登山の一部として、悦を覚えるというのだ。


僕は、まだその領域に達していない。
先ほど、装備の片付けをおこなったんだけど、
正直メンドくてメンドくてしょうがない。


真の愛山家への道のりは、まだまだ遠い。


約束

2010-10-08 19:53:14 | 音楽
The_promise"'Darkness' was my 'samurai' record," Springsteen writes, "stripped to the frame and ready to rumble...But the music that got left behind was substantial."


For the first time, fans will have access to two discs containing a total of 21 previously-unreleased songs from the 'Darkness' recording sessions, songs that, as Springsteen writes, "perhaps could have/should have been released after 'Born To Run' and before the collection of songs that 'Darkness on the Edge of Town' became."


Highlights include the extraordinary rock version of "Racing in the Street," the never-before-released original recordings of "Because the Night," "Fire," and "Rendezvous," the supreme pop opus "Someday (We'll Be Together)," the hilarious "Ain't Good Enough for You," the superb soul-based vocal performance on "The Brokenhearted," the utterly haunting "Breakaway," and the fully orchestrated masterpiece and title song "The Promise."


All 21 songs have been mixed by Springsteen's long-time collaborator Bob Clearmountain.
According to long-time manager/producer Jon Landau, "There isn't a weak card in this deck. 'The Promise' is simply a great listening experience."

Christmas Time In Darkness

2010-10-06 13:02:09 | 佐野元春
佐野元春30周年アニバーサリー・ツアー
「3つの違うバンドと、3つの異なる表現」

  part 1. スポークンワーズ・セッション 『 in motion 2010 僕が旅にでる理由 』
  part 2. 全国クラブ・サーキット・ツアー 『 ソウルボーイへの伝言 』
  part 3. 全国大都市ツアー 『 ALL FLOWERS IN TIME 』


めちゃ楽しみにしてたんだけど、
大人の事情で、結局、どのツアーにも参加することができなくなった。
I'm in blue.


But don't worry, Baby!
捨てる神あれば拾う神あり!
ガッカリしてたところに、ビッグニュース。


ブルース・スプリングスティーン
闇に吠える街 ~ The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story

  DARKNESS のすべて!
  1978年発表、名盤『闇に吠える街』が32年の月日を経て、
  初デジタルリマスター ! + 未発表曲 2CD !! + 未発表映像 3DVD !!!
  という想像を超えた一大絵巻でリリース!


闇に吠える街~The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story(DVD付) The Promise: The Darkness On The Edge Of Town Story

 Bruce Springsteen
 価格:¥ 14,700(税込)
 発売日:2010-12-08


『 Darkness On The Edge Of Town 』は、ボス作品の中で、僕のフェイバリット・アルバムだ。
その後のライヴで重要な位置を占める楽曲たちが、夜空の星のように散りばめられている。
数年前、『 Born To Run 』発売30周年のリマスター盤がリリースされたとき、
『 Darkness 』のリマスターも、と渇望してたんだけど、ついに実現した。


『 Born To Run 』の大成功の後、
ボスは契約上のトラブルから、3年以上新作がリリースできなかった。
3年の時を経て世に送りだしたのが、この『 Darkness 』だ。


実は、この間に発表されるべきアルバムが存在していたという。
それが、今回パッケージされた『 The Promise 』という作品だという。
加えて、The E Street Band の当時のライヴ映像や、
1976年から1978年までの未発表映像(自宅でのリハーサル、スタジオ・セッションなど)の
DVD もパッケージされている。


自分への Xmas プレゼントとして、ソッコーで予約した。
今から興奮を抑えきれない。
Christmas Time In Darkness


本当の真実がつかめるまで

2010-10-04 11:42:35 | ニュース
Bohemian僕ら日本人は、自由で平等な国に暮らしていると、
半ば本気で信じている。
領海を侵犯したあげく船ごと体当たりしてくる国や、
3代も世襲で独裁者を祭りあげる国に対して、
「統制国家」だと眉をひそめている。


けど、本当にそうだろうか?


尖閣諸島での中国漁船衝突事件。
船長の釈放は那覇地検の独自判断によるという発表、
海保が撮影したビデオの未公開、
僕は首を傾げてしまう。


また、大阪地検の証拠改ざん疑惑。
これじゃまるで、検察は、あのおぞましい戦前の特高警察の再来だ。
いや、秘密警察といってもいいかもしれない。


以上は、僕の思い過ごしで、単なる杞憂なのかもしれない。
けれど、ここ数日、「本当の真実」というフレーズが僕の頭から離れない。


1980年代初頭、僕はまだティーンエイジャーだった。
その多感なころ、佐野元春というミュージシャンがあられて、
「本当の真実がつかめるまで続けるんだ!」
と、メッセージした。


このラインに、僕はハッとした。
「真実はすべて本当とは限らない」
ということに、はじめて気づかされた。
このラインは、佐野さんの青春のコミットメントであり、
僕らファンにとっては、それ以来ずっと、
約束事として大切に胸にしまい込んでいる Golden Ring だ。


かの国々に比べれば、僕らの国はマシなんだろう。
けど、いずれにしても、国家という強大な権力(システム)の下で
生活という〈うすのろ〉をおくっていることには変わりはない。


佐野さんの、そして僕らの、
瓦礫の中から「本当の真実」を見つける旅は、今も続いている。
いつ果てるとも知れない旅だけど、決してあきらめたりはしない。


本当の真実がつかめるまで Carry on!