SIDEWALK TALK

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苫屋に千金の馬を繋ぐ

2008-11-29 10:29:06 | アート・文化
Chashitsu仕事で訪れる萩焼の先生の仕事場に、
雰囲気のいい茶室がある。
この季節、にじり口へと続く庭の紅葉が美しく、
お許しを得て写真をパチリ。


茶の湯にたいして、僕は茶道を解さないからか、
何となく敷居が高いイメージがある。
でも、先生曰く、
「本来、茶道とは堅苦しいものじゃなく、自由でダイナミックなもの」
ということらしい。


茶室にインド産の香を焚くことによって、
万里の波濤の彼方に広がる遙かな地平に想いを馳せたり、
朝鮮の農家で使われれていた何の変哲もない茶碗に侘び寂びを感じたり、
要するに、狭くて粗末な茶室にいながら世界を感じる芸術だという。


受け売りだけど、茶道には
「苫屋に千金の馬を繋ぐ」
という屈折した美意識が根底に流れている。
現代風にいえば、
「フェラーリで吉牛にいく」
みたいな感じかな?ちがうか!


時たま、この茶室で先生の奥さまにお茶を点てていただく。
むろん抹茶碗は先生の作品だ。
当初は作法を気にして緊張してたけど、
先生の「茶道は自由」というお言葉に甘えて、
最近は無粋にもカブガブ飲んでる。
床の間の掛け軸や生けられている花にも
何かしらのメッセージがあるんだろうけど、
無粋な僕にはわからない。

bj league

2008-11-28 11:07:34 | まちづくり
Bj_leagueあれやこれやあって、
日本プロバスケットボールリーグ(bj リーグ)の中野秀光社長の面晤を得た。
といっても、僕にはバスケを語る能力はない。
NBA にしても、90年代のシカゴ・ブルズで時間が止まっている。


中野社長は、JC 出身ということだから、僕の先輩にあたる。
その JC 理事長時代、
人口わずか4万人ほどの小千谷市に NBA のチームを招いて試合をおこなったというから驚きだ。
しかも中野社長自身、僕同様、バスケの門外漢だったらしい。


ひさしぶりに JC 臭い -もちろんいい意味で- 人にあった。
僕は卒業して間もないんだけど、どことなく老けこんでいた。
その点、中野社長は卒業して10年ほどが経つのに、現役さながらのパワー・オーラを放っていた。
まったく頭が下がります。


bj リーグの試合が来春、僕の街で開催されることになり、
所属している NPO でお手伝いすることになった。
お伺いしたところ、
bj リーグの試合は、さすが JC 出身の中野社長がプロデュースするだけあって、
単なるスポーツ・イベントを超えて、まちづくりや青少年開発、食育、国際交流、地産地消など、
さまざまな要素が含まれている。


バスケど素人の僕は大した役には立たないだろうけど、
NPO のネットワークを活かせば、側面的な支援は少しはできると思う。
いうなれば、「虎の威を借る狐」作戦かな?


忘年登山

2008-11-26 13:20:50 | まち歩き
Masubuchi_dam登山部に、待望のニューフェイスが2人入会。
新歓ハイクと忘年登山を兼ねて、福智山@福岡県にアタックした。


福智山は20年ほどまえに登ったことがあるんだけど、
う~ん…印象は薄いな。
そのときは、亡父が下山ルートをまちがえちゃって、
まったく別の登山口に下りてパニクった記憶がある。
今回は、鱒淵ダムという紅葉の名所からピークを目指した。


空模様はあいにくの雨。しかも、けっこうガスってた。
ゴアテックスの合羽を身に纏ってるとはいえ、僕のそれは20年まえのもの。
さすがに撥水効果が落ちていて、雨が地肌に浸みてきてめっちゃ寒かった。


幸い、山頂付近の山小屋が健在で、昼飯は山小屋でバーベキュー。
同行の6人の仲間も僕同様ズブ濡れで、
みんなガタガタ震えながらキンキンに冷えているビールを飲んだ(て、飲まなきゃいいんだけど)。


福智山は標高900メートルほどの山で、それほど高くはない。
でも、いわゆる富士山型(円錐形)の山容なのか?ひたすら登りばっかりでけっこうキツかった。
やっぱ、アップダウンのある山のほうが楽しいですね。


とにかく、また山行の仲間が増えた。
素人集団だから冬山はむずかしいけど、次は近場の積雪のない山にアタックしてみたい。


GONSHAN. GONSHAN. 何処へゆく

2008-11-23 13:19:01 | まち歩き
Yanagawa_2書道家のお客さまが柳川@福岡県の北原白秋生家(記念館)で個展をされる
というので、ご挨拶がてら柳川に出かけた。


僕は白秋について知るところが薄く、完全アウェイ状態。
記念館で資料に触れて、その偉大さをあらためて実感した。
ホント、多くのすぐれた作品を世に残した詩人だったんだな。


僕ごときが白秋について評論することは憚れるけど、
メロディがついてなくても、詩を朗読 -Poetry Reading- するだけで清らかな旋律を感じることができる。
かつての日本の文学は音読することを意識して書かれたものが多いけど、
白秋のそれは一歩先んじてると思う。


白秋の作品に、
「GONSHAN. GONSHAN. 何処へゆく」
ではじまる『曼珠沙華(ひがんばな)』がある。


僕は GONSHAN とは白秋が創作した擬音だと思ってたけど、まったくの勘違いだった。
ゴンシャンとは柳川弁で「良家のお嬢さん」のことらしい。
なるほど!だったら詩の内容も合点がいく。
この歳になって、目から鱗だった。


さて、柳川のもう一つのお楽しみといえば、ウナギの蒸籠蒸し。
どの店がベストかは好みだろうけど、僕は「若松屋」という店がフェイバリットだ。
ひさしぶりに食したけど、あいかわらずの美味でした。


冬奉行襲来!

2008-11-21 13:08:01 | 日記・エッセイ・コラム
Delonghiご多分に漏れず、暑いのも寒いのもイヤだけど、
どっちかというと夏の方がスキ(マシ)かな。
2~3日まえから、九州も冬模様です。


九州の初冬程度で、
「冬将軍襲来!」
なんていうと、雪国のひとから怒られちゃうだろうな。


だから僕の街にやって来たのは、
「冬将軍」じゃなくて、その下の「冬老中」のさらにその下の
「冬奉行」か「冬代官」くらいになるのかな?


さて、僕の寒さ対策はオイルヒーター。
すぐには暖まらないけど、穏やかでやさしい暖かさが心地いい。
極寒の地では役に立たないだろうけど、僕んちはこれくらいでちょうどいいです。


先進地視察

2008-11-19 13:41:30 | まちづくり
Chikushino立候補した形にはなってるけど、実際は市から依頼されて、
区画整理審議委員なるものを付託されている。
もう10年くらいになるのかな?


この委員活動のなかに、先進地視察が年に1度ある。
そう、あの悪名高き視察旅行。
ことしの視察場所は、香椎@福岡市と筑紫野市だった。


夜は宴会になるんだけど、このこと自体、僕は悪いことじゃないと思う。
宴席をともにすれば、委員同士はもちろん市職員と近しくなるし、本音も言えるようになる。
飲み代も僕らの日当から差し引くんだから、程度問題はあるけど必要経費だと思う。


ただ、拘束時間が長すぎ!
今回の旅程は丸2日間。
もしこれが民間の出張だったら、日帰り(それも半日ちょい)コースだ。


かつて審議会で視察旅行を取りやめようと進言して、事実おこなわなかった年度もあった。
市の財政は逼迫してるらしいから、来年は中止も含めて旅程を見直すべきですな。


最後に…
視察自体は意義あるものでしたよ。
ただ、他市をみたところで、今さらわが市の区画整理計画を変更できるかは疑問だな。


たらい回し

2008-11-16 12:36:13 | テレビ番組
Kabosu救急患者の病院たらい回しのニュースを最近よく耳にするけど、
きょうのお題は、そんなシリアスなものじゃなく、「カボス」の話。


知人から
「大量のカボスの頂き物があり、処理に困ってるからもらってくれないか」
とのありがたい連絡があった。


早速おすそ分けいただいたのだけど、これがまたスゴイ数。
しかもデカイ!
わが家だけじゃ、とうてい使い切れません。


てことで、今度は僕が飲食店を営んでる友だちにおすそ分け。
そこならば有意義に使ってくれるでしょう。


そう、大分県人にとって「酢」といえば、一も二もなくカボス。
ローカル TV 局に「かぼすタイム」って番組があるくらいです。


SUNDAY MORNING BLUE

2008-11-14 11:36:11 | まちづくり
Bench所属している NPO が、毎週金曜日、地元コミュニティ FM で30分番組をもっている。
約3年間、不肖この僕がパーソナリティを務めている。


でも、ここ1ヶ月、仕事が忙しくずっと代役をお願いしていた。
きょう、ひさしぶりにスタジオへいく。
あいかわらずネタがなく、ノープランだけど…。


番組のエンディング曲を月ごとに替えていて、
週末の夕方オンエアということで、休日にむかって元気がでる曲を選んでるつもりだ。
ちなみに先月は、佐野元春のポップチューン「 君が気高い孤独なら 」だった。


今月初登場(先週はサボった)ということで、何にしようかと考えあぐねたあげく、
やはり佐野さんの「 SUNDAY MORNING BLUE 」にしようかと。
あかるい曲とはいえないけど、冬にむかっていくこの季節にはフィットしてると思う。

    窓辺の天使
    Four letter words (四文字言葉)
    寄りそう恋人たち
    やがてこの街に冬が訪れる
    君がいなくても


それとも『 VISITORS 』からなら、「 NEW AGE 」の方がいいかな?


東と西

2008-11-12 13:46:45 | 学問
Higashitonishi先日の出張のとき、旅の友に1冊の本を駅で購入した。

対談集 『東と西』

司馬遼太郎さんの対談集で、
対談相手は、アルヴィン・D・クックス、開高健、李御寧、
桑原武夫、エドウィン・O・ライシャワー… and more 。
タイトルが示すとおり、洋の東西を問わず、
ユニーク(独特)かつ精緻な日本史観をもった論客たちとの対談が悠々と繰りひろげられている。


まだ読破してないけど、
「多様な中世像・日本像」
と題された、網野善彦氏との対談パートはとくに興味深かった。


話は多岐にわたっていて、さまざまな視点から日本の中世を浮かび上がらせてるんだけど、
「中国と日本には、文章語と口語が二元的に古くからある」
という仮説には目から鱗が落ちる思いがした。


中国のことは知らないが、
江戸時代以前、九州人(薩摩人)と東北人(津軽人)では言葉が通じなかったに違いない。
でも文章語となると、この僕ですら、どちらの古文書も読むことができる。
これは謡(能楽)や浄瑠璃の功績らしい。


中国も同じらしく、
福建語と広東語は通じなくても、文書ならば共通ということらしい。
同じ文章を、福建人は福建語で、広東人は広東語で、北京のひとは北京語で読むことができるそうだ。
科挙の試験もそれぞれの言語で学習していた、と網野氏は検証されてる。
僕は、これは秦の始皇帝の政策によるものだと思うが、もちろん素人の当てずっぽうだ。


まだそこまで行き着いてないけど、李御寧(イ・オリオン)氏との対談もたのしみだ。
司馬さんの朝鮮半島に対する感覚は平明だから、
李氏との「日韓論」は抜き差しならない内容になっているに違いない。


またクックス氏との対談に触れて、ノモンハン事件についての本を読みたくなった。
僕には若いころからこの欲求が常にあるんだけど、未だにフィットする本に巡り逢っていない。


飛行船

2008-11-10 13:42:25 | まち歩き
きのうから原因不明の腰痛に悩まされています。
締めつけられるような痛みがあったかと思うと、突然なんともなくなったり…。
どうしちゃったんだろう?


Zeppelin


永福町でのお墓参りをすませて、ふと空を見上げると飛行船が…。
何かの広告だろうけど、眼が悪い僕には文字は見えませんでした。
飛行船といえば「ツェッペリン型」が有名だけど、これがそうなのかはわかりません。