ウソみたいな話

手摺を両手で握り締めて、昨日もいつもの足踏みをしながら思った。

ひょっとしたら65歳には、マヒ側の付添い支えがなくても杖で歩けるようになり、
そして70歳には、杖が無くとも歩けて、
後期高齢者になった75歳には、それこそ10kmでも20kmでも疲れ果てるまでスタスタ歩けるようになるのではと。

その昔、お銀曰く、
　『ロクすっぽ大学の授業にも出なかった人がＮ社本社に入社するし、
　　将来仙台に帰ってくるのは無理と思っていたけど、結局名取に家を建てて住むことになったし、
　　家ではチャランポランだったのに、東京で倒れてからも仙台で会社復帰させて貰い、骨まで拾って貰ったし、
　　なんだかんだ言っても、お父さんはＢ型特有の不思議なチカラを持っているのかも。』

将来小さい子供と手を繋いで、散歩の途中でコンビニに立ち寄り、
内緒の饅頭を二人で頬張っている姿があたかも目に浮かんでくる。

　「いちご白書」をもう一度
　　　♪就職が決まって、髪を切って～なんて、みんな似たような経験したわなぁ、当時は。