八兵衛のセカンドライフ

46歳で脳幹(橋)出血、現在72歳の車イス男性。ブログはFact is factで(事実だものしょーがねぇべ)

八兵衛家・家訓

2014年10月16日 17時30分14秒 | 食物の好き嫌い
食べ物、とりわけ野菜の好き嫌いや匂いの好き嫌いの根源は、どうも私の生理的な漬物嫌いにありそうだ。

幼少期(母からよく聞かされた話)
 ・母の乳首に試しにたくわんを塗ってみたところ、非常に短期間で乳離れができたそうだ。
 ・小さい時におかゆに小さく賽の目状に切ったたくわんを混ぜて食べさせたところ、
   おかゆだけは飲み込んで、細かいたくわんだけをきれいに口から吐き出したとのこと。
 ・弁当持参の保育園に行ってた頃、漬物が入っていないハズの私の弁当にたくわんが入っていた。
   冬だったので園児の弁当を温めるため暖飯機に入れてたけど、外観が同じ他の弁当と取り替えられたのだった。
   プンプン怒りに怒った私は、頑固に翌朝まで一切何も食べなかったとのこと。

小学校~高校
 ・家族揃って(祖母父母兄私)の食事は、漬物の匂いがイヤでイヤでしょーがなかった。
  匂いのキツイたくわんは食卓に絶対出させなかったけど、白菜や浅漬けの漬物でも本当は見るのも嫌だった。
 ・私が漬物が大嫌いな反面、兄は漬物がだだだ大好きだったので、
   小さい頃は5歳上の兄貴と死に物狂いで、とっくみあいの喧嘩をしたこともあった。
 ・小学2,3年生の時、たくわん1切れを食べたら小遣いを上げると言われて、
   目をつぶって飲み込もうとしたけどダメで、反対にヘドを吐いたこともあった。
 ・小学校の遠足での弁当は、いつも皆と離れるようにして食べていた。
   だって匂いのキツイたくわんを持ってくる奴は、必ず何人かはいるんだもの。
 ・中学生に上がってからは、朝・晩とできるだけ家族と時間をズラして食事するようになった。
   子供心に、これで救われた思いがした。
   一家団欒の食事なんて、私の見えない所に漬物を置かれても、嫌いな匂いがするだけで苦痛だった。
 ・中学の修学旅行で親子丼のフタを開けたらたくわんだもの、高校の修学旅行は絶対行くまいと誓った。

大学~今
 ・お銀と知り合ってからも、私の漬物嫌いが本当に理解されるのか否か不安だったが、結果はオーライだった。
   デートでハンバーガーを食べたらピクルスが全然ダメで、危なく吐きそうになったこともあった。
 ・街で兄貴と酒を飲んで、二人とも酔っ払い、最後に冷麺が美味しいと評判の店に入った。
   麺がツルツルで美味いし、冷麺は冷やし中華みたいなモノだからと、兄貴はしきりに勧めた。
   私も酔った勢いで冷麺を食べてみたけど、キムチ臭いつゆを一口飲んだだけでヘドを吐いてしまった。
   キムチは私はOKと思ってたとか、兄貴は私と店と両方に謝っていたけど、私は酔が吹き飛んでしまった。
 ・『外では漬物を好きに食べて良しだけど、私の前や我が家に漬物を持ち込むことは絶対厳禁。』
   たとえ単身赴任で留守中でも、漬物嫌いの私の嗅覚は犬並に鋭いから、漬物の痕跡は絶対に分かる。
   『』を八兵衛家・家訓として、妻や娘達は30数年間忠実に守ってくれた。


私も、もう62歳。
食べ物の好き嫌いは理屈を超越しているから、このまま墓場まで続いて行くんだろうね。

  おやじ太鼓
    カミナリおやじではなかったけど、少しわがままなワンマン親父だったかも・・
    ♪破れてしまったそれご覧なんて、脳幹出血に倒れた意味にも解釈できるし、う~ん、深い
コメント
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