こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

秋の100曲:Box Of Toys「I'm Thinking Of You Now」1983

2024-11-12 22:00:00 | 音楽帳

ケアーを聴いたら、同じ1983年11月1日に掛かったボックス・オブ・トーイズも聴きたくなる。
ケアーはシングル3枚だったけどボックス・オブ・トーイズはたったシングル2枚しか無い。

その2枚中の1枚「I'm Thinking Of You Now」が好きだったが、当時は幸宏のオールナイトニッポンから録音したガサガサのAMラジオの音のみ。我慢してそのカセットテープで満足させていたが、その後かなり経ってyoutubeによってクリアーな音で聴くことが出来るようになった。
メロディの良い1曲は、個人的に勝手に「叙情派テクノ」と自分の中で分類していて、そこには大好きなチャイナ・クライシスが位置している。


そうそう、ボックス・オブ・トーイズは、オーボエの音といい、やたらチャイナ・クライシスに似ているな、と思っていた。
それもそのはず・・・このレコードを出しているインディペンデント・レーベル「イネビタブル」にはかつてチャイナ・クライシスが在籍していたのである。といっても、それはデビュー曲である「アフリカン&ホワイト」の頃のこと。

ちなみにこのイネビタブルには、ピート・バーンズ率いるデッド・オア・アライヴやワー!(・ヒート)なども所属していた。
みんな「卒業」して、大きなレーベルからレコードを出すことになっていった。
じゃあ、ボックス・オブ・トーイズはどうなったのか?は私はよく知らない。バンド名を変えたり、他で活動をしていったのかもしれないが。
まあ、「I'm Thinking Of You Now」が聴ければ、自分はそれでもう満足だけども。

■Box Of Toys「I'm Thinking Of You Now」1983■

PS:スカイツリーは昨日11月11日はクリスマスカラー。
翌日の今夜はワインレッドな感じ。

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秋の100曲:Care「Flaming Sword」1983

2024-11-10 11:00:00 | 音楽帳

ケアーというバンドのシングル曲「フレミング・スワード」。
幸宏のオールナイトニッポンで1983年に出会い いまだに好きな一曲。
これもまた秋になってお蔵から出してきて、ここ数日聴いている。

1983年11月1日のラジオ番組内では、トシ矢嶋さんが選んだイギリス最新の一曲として番組冒頭で紹介。
ただこのとき幸宏せんせいがバンド名と曲名を逆に紹介していたことが後になって分かった。
(当時も今もバンド名だか曲名だかよくわからないタイトルが確かに多い。)

シングルジャケットは木彫り版画風イラスト。中身の音楽はそのテイストと全く違って、実にさわやか。色んな楽器が現れ、オモチャ箱みたいで楽しい。
今では隠れた名曲みたいに「その手の本」に掲載されることもあるが、当時「この手の音楽」を知るには雑誌「フールズメイト」くらいしかない状況。ほんとうにごく一部のマニアくらいしか知らなかったバンドだろう。

ケアーというバンドは3枚のシングルのみで解散、このシングルは2枚目にあたる。
「一時期ティアドロップ・エクスプローズにも在籍、最後にはワイルド・スワンスのキタリストであったボール・シンプソンと、パニーズやワーなどのプロデュースを手掛けていた元オリジナル・ミラーズのイアン・プロディーという、いわゆる”リバプール・マフィア”の強者2人による新グループ」ときいても未だよくわからないけれども、このシングルはとても大好きな1枚。
すがすがしく、2024年の今でも、聴くと気持ちがすーっと良くなる。
1983年も2024年もこの世はうんざりすることや人ばかりだけど、この曲も収録したオールナイトニッポンのカセットテープも、そんなひでえこの世を生き抜くためのクスリみたいなもの。ときどき出して聴くと、たましいがよみがえる。

■Care「Flaming Sword」1983■

PS:スカイツリーももう早々とクリスマスに向けた装い。
10月31日のハロウィンを終え、11月1日にはディスプレイが設置された。

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秋の100曲:YMO「Shadows On The Ground」1983

2024-11-07 21:00:00 | 音楽帳

11月、とか、ノベンバーという時期となったが、めくるめく毎年この時期ココロによみがえるのは「ノベンバー・・・」と始まるYMOのこの曲。
1983年12月31日散開に向けた彼らの声や姿が、ついこないだのことのように浮かぶ。
毎年毎年この季節、あの41年前の秋の幻影を引きずりながら、アルバム「サーヴィス」を聴いてはトリハダを立てる。

木枯らし1号が吹いた今日。あたりを染めなす太陽の下、チャリンコで北風を切って走る。
イヤホンでこの曲を聴いて、またつい感情が揺さぶられてしまう。

■YMO「Shadows On The Ground」1983■

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秋の100曲:Fra Lippo Lippi「A Small Mercy」1983

2024-10-30 11:30:00 | 音楽帳

10月29日(火曜日)くもり、のち雨

10月も終わりになって、やっと秋らしくなってきた感じですね。
と昼、小島慶子さんが言っていた。大竹まことさんの「ゴールデンラジオ」冒頭でのやりとり。
「こんなに寒くなって、ちょっと嬉しいよねえ」と大竹さん。
確かに。
私も秋が好きなので。

家を出る12時近く、霧雨がぱらついていた。気温は18℃あったが、私にはとても肌寒くて、厚着でハナをくすくすしていた。3回目の肺炎に近い症状はやっとこの土日で治りつつあったが、元々冷え性だから用心。周りは薄着でも、病弱な私には参考にならない。赤の他人の感覚に頼って風邪を引いては元も子もないのだ。服装をどうするかは、最近の最重要課題といましめる。
結局、気温はこの日、18℃以上にはならなかった。

***

大竹さんのラジオが始まる頃、じぶんはリハビリ兼ねてカラダを動かすために上野付近に移動していた。行く車中では音楽を聴きながら、車窓から色味の失せた風景を眺めていた。
iTunesで聴く曲をまさぐり、フラ・リッポ・リッピでやっと自分の心象風景とマッチ、落ちついた。こんな時空が停止した、実に秋らしい日には、やっぱり定番の曲が聴きたくなる。毎年のことだが、彼らのセカンドアルバムは、秋から冬にかけて聴きたくなる一枚。


■Fra Lippo Lippi「A Small Mercy」1983(アルバム「Small Mercies」より)■



白い秋らしい日。次第にくもりは雨に変わり、雨は翌日まで続いた。

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秋の100曲:Mihaly Wulfen「Selected Ambient Works」2024

2024-10-23 19:00:00 | 音楽帳

”とても秋とは呼べない気候で、これからだってアテにならないが、昨日から急激に冷え込み、やっと「秋」と呼んでもいいかなという気分になった。”

・・・と書いたのは数日前のこと。ここまで書いて止まったままだった。

その理由は2つある。

1つ目は、それくらいに異常な気候が6月くらいからひきづっていること。

今日だって、気温・湿度ともにおかしい。最高気温26度、室内の湿度は85パーセントくらいまで上昇。蒸し暑く、外にTシャツで出ても肌に熱気や湿気がまとわりつく。まるで梅雨どきみたいなじとじとした陽気。。外は小雨が一日降り続いた。

果たしてこれで秋なんだろうか?またこんな陽気が今後も現れはしないか?そんな不安。

近い場所の樹々はしだいに確かに色を付けてきたけれど、昔描いたような何か決定的な「秋」と呼べる要素が少ない。

 

理由の2つ目は、先週から体調不良になっていたからである。

書いて途中だったのは、単純にPCに向かう態勢になれなかったのだ。

最初は鼻風邪か?と思いつつごまかしてチャリで風を切っていたが、微熱がよろよろと現れては消えを繰り返しだしたのが危険な兆候だった。

やっと漕ぎ始めたリハビリ兼ねた仕事は休みたくなく、やむなく近場の町医者に頼ったが、貰ったクスリは効かず。そのうち微熱は次第に大波となり、結局大病院にかかることに。3回目の肺炎か?と焦ったが、結果はその手前。採血結果はひどく、かなりな炎症反応が出ていた。予期せぬ今年3回目の「全身休め!」指示を神より受け、日・月・火・水と寝込んでいた。

いろんな箇所の疼痛、頭痛、発熱、鼻水、セキ等々に苦しみつつ、夜中びしょびしょに汗かいた寝巻きをとっかえては水分を摂り、断眠を繰り返す日々。

***

今こうして書いているのは、少しまっとうに戻ったゆえのこと。

でも、苦しいので余り時間長く考えたり作業したりはできない。

そんなここ数日、身もだえる寝床での救いはやはりTVとラジオと音楽だった。長い時間その空間を満たしてくれる、アタマが痛くならない静かなものを選んだ。好き嫌いの激しい自分だが、とにかく身動きが容易にできないので、選んだらそこに身をゆだねた。

 

今日聴いていたのは、ミハイ・ウルフェンの「セレクテッド・アンビエント・ワークス」。

同じようなタイトルはエイフェクス・ツイン以降いっぱいあるけれども。これも極上の逸品。

 

古い自分はついついブライアン・イーノを思い起こした。

また、イーノがアンビエントという音楽を発見した、病床でのできごとを想い出した。

病気のときほど、音楽の白黒がはっきりとわかるときはないのだ。

■Mihaly Wulfen「Selected Ambient Works」2024■

  1. Clouds
  2. September
  3. Cloud Movements
  4. Rhinestone
  5. Orionids
  6. April Cold
  7. Deep Water Currents

Recorded, mixed & mastered by M. Wulfen

2024年10月8日リリース  

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