こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

12月3日 日曜日 久々に落ち着いた師走の朝 その2

2006-12-03 10:00:40 | 音楽帳
前からの流れで、久々に、ウルリッヒ・シュナウスのデビューアルバム「Far Away Trains Passing By 」を聞きたくなり、聞いている。



これも、「Sagor & Swing」とかなり近い時期に聞いていたものだ。
出会いは唐突だった。
ジャニスに行ったら流れていたのだ。
そして、「これください!!!!」である。

1曲目の「Knuddlemaus」に目の覚めるような思いをした。
この突き抜けた潔さ。
アフターNEWWAVEのあと、色々音楽は聴いてはいたが、エレクトロニカといいうジャンルを専門では聴いていなかったし、未知で無知だった自分が、そこで目覚めた。
世界が広がる感じがした。
それこそが、音楽の音楽たる効能だというのに、それを忘れて、音楽を聴くことを「仕事化」していた自分にきずいた。
他人にとってはどうあれ、自分は大いに感動した音楽である。

こんなにもメロディアスで、こんなにも、ジャスト・キャッチーでありながら、陳腐にはならずに、予定調和にもならずに、さらっとした感覚で音は走っていた。
テクノをこういう潔い解釈する方法もあったのかという、いまさらなおどろきがあった。

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Ulrich Schnauss 「 Far Away Trains Passing By」

1. Knuddlemaus
2. Between Us and Them
3. Passing By
4. Blumenwiese Neben Autobahn
5. Nobody's Home
6. Molfsee

もはや、有名なアルバムなので、みな知っていると思いますが、1を聴くだけのためでも買うべきだと思うのですが・・・。
コメント (4)
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12月3日 日曜日 久々に落ち着いた師走の朝 

2006-12-03 09:08:15 | 音楽帳
1週間も更新をしていなかった。
何だか走りすぎるように通り過ぎていった。

仕事や雑事で振り回されていた。

やっとヒト段落した。

***

ひどく疲れているというのに、寝つきが悪くて、8時に目覚めてしまった。

夢:MZ師と小平のスーパーオリンピックで会う。というか、見かける。
彼は必死に荷物を詰め込んでいた。
まだ店は開店していない9時なのに、なぜ?
その必死な様はキチガイみたいで、声をかけられなかった。

てくてくと歩くと、母校巣鴨高校だか?大嫌いな麹町中学校だか?
その校庭の通路に立っている自分。
校庭がプールになっていて、「水上ボート競技?」やら、水上腕立て伏せやらやっている。
昔担任だった中学の女性教師 永井が向こうから歩いてくるが、無視をする。
25年ぶりに会うが、私にはわかってもヤツには分かるまい。

当時、40近い、独身の先生だったが、容姿は整って美人だったが、男勝りだった。
ソバージュの茶髪の長い髪に、ヒョウ柄や大きな花柄などの入ったドレスに近い、ブランドもののオシャレなワンピースを着ていたオシャレな人だった。
そんな人が、独身女とは思えぬ筋金入りの「ドS」で、よく鉄の棒で、宿題を忘れた生徒の尻を、跡が残る位に叩き、よく体罰を加えていた。

体罰だらけの麹町中学校は、自分からは抹消してしまいたいような記憶だのに、このオンナは、夢の彼方から、例のドレスを着て、向こうから歩いてくる。

***

静かな朝だ。
西尾久の朝は、いつだって静かに明ける。

凍てつくような寒さの中、空は、青空。
白い雲がぼんやり漂う。

つい、2004年のお正月を思い浮かべてしまい、
「Sagor & Swing」というバンドのOrgelfargerというアルバムを聞く。


当時、お正月によく聞いていた。
私の大好きな鳥、ふくろうさんのジャケット。

ノンビートであること、テンポがゆったりしていることがなごむ。
電子オルガンを中心として、タイコ(ドラムではない)がドンドコ言う、牧歌的音楽、でも、モノ哀しさと、ユーモラス感、優しさのある音楽。

当時、これは、ジャニスでは「フォークトロニカ」というジャンルに置かれていた。しかし、テクノ、エレクトロニカの延長線には無く、そのようなトレンドや@「時流」とは無縁で、いつまでも褪せない音楽だ。
曲調は、「日本昔ばなし」でかかっていても何らおかしくないサウンド。
おむすび型をした山や、かにさんやおさるさんが出てきても何らおかしくない。

静かなお正月には、ピッタリだったのを覚えている。

***

その記憶と結びつくのが、私の大好きな劇団「ラッパ屋」の公演「裸でスキップ」。


2004年お正月に、MZ師・ハブ噛み師匠と一緒に、新宿のシアタートップスで見た。
こういった市井の人々の些細な日常劇が、かたちんばは大好きだ。現実の殺伐としたすたれる日々を忘れ、自分は、あの暗い劇場の中でだけ、優しい・人間らしい気持ちになれるから。
元々、この西尾久という、老人の多い下町を選んだのもそれが原因である。
三ノ輪で生まれ育ちながら、そこを引き離され、放浪を4半世紀させられた上に、やっと辿りついた「安息の地」なのだ。

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Sagor & Swing 「Orgelfarger」

01 - Vals på vingar (4:53)
02 - Melodi (2:52)
03 - Andra melodin (3:58)
04 - Sagoslottet (3:31)
05 - En vandring i bergen (3:55)
06 - Ljud långt bortifrån (2:31)
07 - Ett två tre fyr (2:26)
08 - Mjuk skog (2:29)
09 - Allt kommer att ordna sig (3:14)
10 - Bordunens vandring (6:06)
11 - Ljud långt långt bortifrån (2:04)

1曲目の「Vals på vingar 」が一番のオススメ。
「なんてやさしい、イイ曲なんだろう」と何度聞いたことだろう。

坂本龍一の「左うでの夢」の土着的でありながら、それが「エスニック」ではなく、「わらべうた」のように聞こえてくるのが好きなヒトには、絶対のオススメです。
コメント (2)
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