Japan - Alien - 1979
自分は、実は、背泳ぎ以外の泳ぎが出来ないカナヅチである。
ただし、背泳ぎだけは、すいすいと泳げる。
果たして、自分は川の対岸まで、たどりつけるのだろうか?
***
水の中で必死にもがく。
かっこわるかろうが、みっともなかろうが、たどりついたが勝ち。
突破(ブレイクスルー)さえすればいいのさ、まずは。
そぅ思えば、少しは楽にならないかい?
昔あった、セゾンカードのコピーを思い出した。
「生きるが 勝ちだよ だいじょうぶ。」
***
昔、中学3年生のいっとき、「不気味くん」というあだ名をもらったときがあった。
彼らは、エイリアンである僕自身を見抜いていた。
誰も聴かないジャパンやウルトラヴォックスを好んで聴き、猫背で青白い顔して、得体のしれない妖気を漂わせている自分をいぶかった。
それは、30年たつ今も、根本的に変わらない。
いまだに、この地球という島を漂うエイリアン=うちゅうじんであることには、変わりない。