こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2014年10月11日 土曜日 台風がやってくる前に、今日も明日もキミに会いたい

2014-10-11 22:01:06 | 写真日和

今でも日によっては蒸し暑かったり・気温が上昇するが、おひさまが差す時間は確実に短くなってきた。
この数日、もう午後2時を回ると陽は赤くなりだす。
よく撮影班と同行していた頃は、この時間になるともう写真に赤が入るので、急げ急げ、となった頃を思い出す。

最近アル中気味である。そのため、起きるしんどさが再発している。
一方、この時期だるいからとのんびりしていると、あっという間に夕暮れが想定外の速さでやってきてしまう。
だから、とにかく外に我が身を押し出してしまえ、なのだ。
髪が逆立っていようとヒゲ男だろうと。

こんなにも風が気持ちよく、光と影が織り成す様が美しい季節は無いのだから。
「あ~と~で」なんていう怠慢は駄目だ。
別に、公園でたばこを吸っていたっていい、ぼーっと雲を見ているだけだっていい。
そういう「つもり」こそが一番重要だ。

いやいや疲れた平日だったな、と思っているのは最初だけ。
次第に、身の回りに潜んだ光景に目が留まる。それはお花だったり、カメの中のホテイアオイと泳ぐメダカたちだったり。
そうやっているうちに、あれよあれよと、疲れなんかどこかに忘れてしまって、夢中になって歩いており、とんでも無い距離を離れた場所に居る。

夢中になれると時を忘れる。時だけじゃなくて、自分の置かれた諸条件が全部カラダから剥がれ落ち、自分が街の一部になっていく。
芭蕉さんも、黄門さまも、山頭火も、荷風先生も、荒木経惟さんも。
街歩きをしている人ならわかると思うが、そんな心地良い状態になる境があり、ゆえに歩く放浪と冒険はやめられない。

今日は、シルヴィアンの魂が音楽という形をとって焼き付いた「ブリリアント・トゥリーズ」をイヤホンで聴きながら、全てを超越した世界に旅立っていた。

■デヴィッド・シルヴィアン 「レッド・ギター」1984■
僕には特別な生活様式なんかない
ただ僕が使うであろう基本的な道具だけ

キミにきかれたら、こう答えようか
何年も前から、こんな具合だと

僕は赤いギターを弾く
それは生身の情熱、僕の強固な意志

キミは心の中でいろんな問題にぶつかるだろう
生きていくことの難しさは、僕も知っている

きいても構わないよ
なぜ僕が望まれているときに限って、しくじるのか

キミにきかれたら、こう答えようか
何年も前から、こんな具合だと

演奏:デヴィッド・シルヴィアン、ホルガー・シューカイ、スティーヴ・ジャンスン、坂本龍一、スティーヴ・ナーイ、マーク・アイシャム、フィル・パーマー、ロニー・ドレイトン、ウェイン・ブライスウェイト

長年愛したこのアルバムを聴きながら、歩いて見えてくる島の何気ない風景がいとおしくて仕方がない。寝ても覚めてもどうしようもなく頭から去らない”キミが欲しい・キミを独り占めにしたい”という、恋に掴まってしまったときの熱病そのもの。
この音楽も、この風景も、今のボクにとっては自分の人生の永遠そのものである。






















コメント
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